
ひと昔前に比べ、アニメやマンガが好きな人たちへのイメージは各段にポジティブなものに変わりました。
しかし、そうした人の趣味嗜好を批判し、白い目で見る人がいまだにいるのも事実です。
これは、定時制高校を舞台に、『オタク』と呼ばれる1人の少年と、そんな少年をバカにしていたグループのお話。
浦部はいむ(@urabehaimu)さんが描く漫画『高校生を、もう一度』の中の1編をご紹介します。
『定時制に通う人達の話です。』









「そんなTシャツ着て、恥ずかしくないの?」
「気持ち悪い」
好きなアニメゲームキャラのTシャツを着て行ったところ、一部のグループからそんな心無い言葉をかけられた少年。
しかし、少年は「あいつらに負けた気がして嫌だ」と自分の好きなものや思いをつらぬこうとしていました。
そんな中、クラスでは席替えが行われます。
しかも、少年の隣には、自分をバカにしてきたグループの1人が…。
口では強気なことをいっていた少年ですが、自分をバカにしてきたグループへの嫌悪感や恐怖心がないわけではありません。
おびえる少年のことを、心配そうに見つめる友人が、その後目にしたのは…。
本当の『仲間』とは?








定時制に通う人達の話です。 pic.twitter.com/KbQi1TlNEo
— 浦部はいむ (@urabehaimu) June 12, 2020
最初の悪印象はどこへやら、共通の趣味を持つことが分かり、急速に仲を深めていった少年2人。
かつての仲間を見て、オタクを毛嫌いするグループ内からは「あいつと友達だったことをなかったことにしたい」といい出す人も…。
しかし、そんな外野の批判は、2人にとっては関係のないことなのでしょう。
一緒にいる時の2人の表情を見れば、どちらが本当の『仲間』と呼べるかは一目瞭然。
浦部さんの漫画は反響を呼び、さまざまなコメントが寄せられています。
・最後に涙を流していた彼は、きっと人の好きなものをバカにせず、尊重することを学んで優しくなると思う。
・最後の涙は、後悔かさびしさか…。
・こういう心の機微が描かれた作品は、本当に素晴らしい。映画のワンシーンのよう。
相手の趣味が理解できないからといって、批判してもいい理由はどこにもないはずです。それは、ただの価値観の押し付けでしかありません。
しかし、それに気付かずに批判し続ければ、報いは必ず自分に返ってくるでしょう。
浦部はいむさんの作品に、相手の趣味を尊重することの大切さについて、考えさせられた人は多いはずです。
浦部はいむさんの、ほかの作品はこちらから
今回の話が収録された『高校生を、もう一度』は、2020年10月に単行本として発売予定です。ぜひそちらもご覧ください。
「高校生を、もう一度」最終回です。https://t.co/ydRkSka6ie 皆様読んでくださってありがとうございました。
— 浦部はいむ (@urabehaimu) May 28, 2020
ありがたいことに単行本になります2020年10月発売予定、単行本では卒業後のお話が読めます。 pic.twitter.com/QObr1NrvsD
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- @urabehaimu

コメント