作り置きと同じく、注目を浴びている“下味冷凍”。忙しいママにぴったりの調理方法なので、少しでも料理の時間を減らしたい人は必見です!

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■下味冷凍って何?なぜこんなに注目を浴びているの?

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下味冷凍とは、その名のとおり食材に下味をつけてから冷凍保存しておく調理方法。豚肉を始め、鶏肉や魚介類も長く保存できるようになることから、忙しいママたちの味方となっている調理方法です。
味がついた状態で冷凍されているので、解凍後は他の食材と合わせて火を通すだけで、あっという間に一品が仕上がります。一週間分まとめ買いする派の人にも、下味冷凍がおすすめ!食材を買ってきたその日に、ジップロックの中へ調味料と食材を入れて冷凍しておけば、一週間分のごはんの下準備をたった一日で済ませることができます。
また、下味をつけて冷凍することで、食材にしっかりと味がしみ込み臭み抜きも同時に実現!ただ時短になるだけでなく、実は至れり尽くせりな調理方法なのです。

■下味冷凍をするメリットと気をつけたいポイント
今や、時短調理法として欠かせない下味冷凍。そのメリットと気をつけておきたいポイントについて、まとめました。
・下味冷凍を活用することで食費も時間も節約できる

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下味冷凍は、節約志向の人にこそ試してもらいたい調理方法。1週間分の材料をまとめ買いして、使いきれず腐らせてしまったという経験はありませんか?下味冷凍の手段を知っておけば、食品ロスの削減もできるのです。
スーパーの特売日にまとめ買いをすれば、食費のカットも可能!調理時間はもちろん、毎日献立を考える手間もなくなるので、メリットの大きい調理方法だと言えます。



・下味冷凍するときは食材を先にカットしておこう!

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上手に下味冷凍をするポイントは、ジップロックなどの冷凍対応密閉袋へ入れる前に、食材をカットしておくこと。食べやすい大きさにカットしてから下味冷凍をすることで、味のしみ込みが早くなるだけでなく、解凍後すぐに使えるというメリットも生まれます。
冷凍前に全て食材をカットしておけば、ごはんの支度をするときに包丁を使う必要もナシ!調理時間を短くするためにも、必ず冷凍庫へ入れる前に食材をカットしておきましょう。
・冷蔵庫・レンジ・流水で解凍してから料理をスタート!
下味冷凍をした食材は、基本的にあらかじめ解凍してから料理に使用します。食材を解凍する方法は、一般的な冷凍食材と同じ。
冷蔵庫の中で時間をかけて解凍する方法、電子レンジの解凍モードを利用する方法、流水で解凍する方法、どの方法を選択してもOKです!流水で解凍するときは、解凍の途中で袋の中に水が入らないよう注意しましょう。



・下味冷凍に使用する保存袋は使い捨てのものを

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下味冷凍で使う保存用の袋は、「ジップロック」など使い捨てのものを利用するのがおすすめ。袋の中に入れるのは“生もの”なので、使用後きれいに洗ったとしても菌が残ってしまう可能性も否定できません。
下味冷凍した食材を安心・安全に利用するためにも、その都度新しい袋を利用するのが鉄則!使い捨ての袋なら、後片づけの手間も減らすことができますよ☆
・下味冷凍の食材は早めに使い切るのが鉄則!
下味冷凍の食材は、冷凍してあるからといっていつまでも使えるわけではありません。長くても、1カ月以内に使い切るのがベスト。挽き肉など空気にふれる面の多い食材は、2週間に使い切るようにしましょう。
いつ冷凍したものか忘れてしまうという人は、保存袋の表面に消費期限を書いておくのがおすすめ!パッと一目でいつまでに使えばいいのかがわかるので、使い忘れを防止することができます。

■【豚小間切れ編】豚肉を使った人気下味冷凍レシピ2選
スーパーなどでも大容量パックで販売されている、豚の小間切れ肉。小分けにして冷凍するだけじゃもったいない!
下味冷凍を活用して、豚小間切れを使った料理の種類を増やしましょう。
・解凍して炒めるだけで一品完成!豚小間切れ肉の生姜焼き

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ごはんと相性ぴったりのおかずとして知られる、豚の生姜焼き。実は、この豚の生姜焼きも下味冷凍の技を使えば、あっという間に仕上げることができます。
密閉袋の中に豚の小間切れとしょうゆや砂糖、みりん、しょうがチューブなどの調味料を入れます。玉ねぎもいっしょに入れておくと、解凍後炒めるだけでお肉も野菜も入ったおかずが一品仕上がるのでおすすめです!



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冷蔵庫などで解凍したら、あとはフライパンで炒めるだけ。夕飯のメインとしても存在感を発揮してくれるメニューなので、ぜひ試してみてください☆



にんにくの香りがたまらない♡スタミナどんぶり

出典:旭化成ホームプロダクツ

暑い季節にもぴったりのスタミナどんぶりも、下味冷凍の豚小間切れ肉を使って作ることができます。

<下味冷凍に必要な調味料>(豚小間切れ300gあたり)
・しょうゆ…大さじ2
・先…大さじ2
みりん…大さじ2
・すりおろししょうが…小さじ1
・すりおろしにんにく…小さじ1

スタミナどんぶりの材料>(2人分)
・下味冷凍の豚小間切れ肉…150g
玉ねぎ…1/2
にんにくの芽…4~5本(40g)
・えのきたけ…1/2パック
・バター…10g
・塩…少々
・ごはん…適量
・七味とうがらし・紅ショウガ…適量

<作り方>(下味冷凍しておいた豚小間切れ肉は、あらかじめ解凍しておいてください。)
1.玉ねぎは、繊維に対して直角になるよう1cm幅にカットします。にんにくの芽は、4~5cmの長さの斜め切りに。えのきたけは、石づきの部分を切り落として全体の長さが半分になるようカットし、全体をほぐしておきましょう。
2.フライパンに下味冷凍しておいた豚小間切れ肉を“漬けダレごと”入れ、中火で炒めます。豚肉に火が通れば火を消して、別のお皿に入れておきましょう。『旭化成ホームプロダクツ』の「クックパー®フライパン用ホイル」を使うと、フライパンにくっつかない上にアルミホイルごと豚肉を移動させることができるのでおすすめです☆
3.空いたフライパンへバターを入れて熱し、最初にカットしておいた野菜を入れて炒めます。軽く塩を振って味をつけ、火を通しておいた豚小間切れ肉を戻していっしょに炒めましょう。
4.器にごはんを盛りつけて、フライパンで炒め終わった具材を乗せます。お好みで、七味唐辛子や紅ショウガをトッピングして完成です!

ピリ辛が好みなら、豆板醤を少しプラスしてもおいしく味わえます☆ぜひ、今晩お試しあれ!

■【豚ロース・バラ薄切り編】豚肉を使った人気下味冷凍レシピ2選
豚小間切れと同じく、特売対象になる機会の多い豚ロース肉とバラの薄切り肉。下味冷凍を活用して、賢く消費しましょう!
・塩麴でジューシーに仕上がる!やわらか揚げ焼きとんかつ

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塩麴×下味冷凍の力を借りれば、サクっとジューシーなとんかつも簡単に仕上げることができます。

<下味冷凍に必要な調味料>(豚ロース肉2枚200gあたり)
・塩麴…20g(豚ロース肉の重量に対して10%の量)
こしょう…適量
密閉袋へ豚ロース肉を入れる前に表面の水分をしっかりふき取り、筋切りをしてお肉をたたいておくと、解凍後の手間を減らすことができます。塩麴は、『marukomeマルコメ)』の「プラス糀 生塩糀」がおすすめ!
キャップつきのパウチタイプなので、下味冷凍の下準備もラクラク行うことができます。

<材料>(2人分)
・小麦粉…大さじ1
・溶き卵…大さじ1
・パン粉…大さじ4
サラダ油…大さじ3
とんかつソース…適量
レモン…適量
・からし…適量

<作り方>
1.解凍した豚ロース肉の表面についている塩麴をふき取り、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけます。
2.フライパンサラダ油を熱して、衣をつけた豚ロース肉を投入。衣がきつね色になれば裏返し、両面こんがり色づけば揚げ網に取りだしておきましょう。
3.食べやすい大きさにカットして盛りつければ完成!レモンをかけるとさっぱり味わうことができますよ☆



・がっつり系ランチにもぴったり!豚バラねぎ塩うどん

出典:旭化成ホームプロダクツ

“今日のお昼はがっつり食べたい!”という日におすすめのレシピです。

<下味冷凍に必要な調味料>(豚バラ肉焼き肉用の厚切り)300gあたり)
長ねぎみじん切り)…10cm分
・すりおろししょうが…小さじ1
・酒…大さじ1
ごま油…小さじ1
・塩…小さじ1/3 

<材料>(2人分)
・下味冷凍した豚バラ…150g
・うどん…2玉
・白菜…1枚
長ねぎ…1/2本
しめじ…1/2パック
わかめ(塩蔵)…10g
スープの材料>
鶏がらスープのもと(顆粒)…小さじ1
・昆布だし…600ml
・うすくちしょうゆ(なければ塩、しょうゆ)…少々
・小ねぎ(小口切り)…適量
・ゆずこしょう…適宜

<作り方>
1.わかめをよく洗って一口大にカット、白菜はざく切り、長ねぎは斜め切り、しめじは石づきを取って小房に分けておきます。
2.フライパンで解凍しておいた下味冷凍の豚バラ肉を、片面2~3分ずつ焼いて香ばしく仕上げましょう。このとき、クックパー®フライパン用ホイルを使うと、ノンオイルヘルシーに焼き上げることができるのでおすすめです。
3.鍋にスープの材料である、鶏がらスープのもとと昆布だしを入れて加熱します。カットしておいた白菜・長ねぎしめじを入れて3~4分煮てください。
4.スープにわかめを加え、うすくち醤油で味を調えます。
5.器にうどんを入れてスープを注ぎ、香ばしく焼き上げた豚バラ肉をトッピングしましょう。お好みで小口ねぎとゆずこしょうをトッピングして、味わいに変化をつけてみてください。

■【豚肉塊編】豚肉を使った人気下味冷凍レシピ
火の通し具合が難しいイメージのある、豚肉の塊。下味冷凍のワザを駆使すれば、均等に味がつくのはもちろん、パーティー向け料理も簡単に仕上げることができます。
・下味冷凍すればあとは焼くだけ!ローストポーク

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大皿料理も、下味冷凍を活用すれば手間なく仕上がります!

<下味冷凍に必要な調味料>(豚肩ロース塊肉500gあたり)
・しょうゆ…大さじ2
・きび砂糖…大さじ2
・酒…大さじ1
・八角…1個
・五香粉…小さじ1/2

<作り方>
1.下味冷凍しておいた豚肩ロース塊肉は、調理を行う前日に冷蔵庫へ移動させ、解凍を始めましょう。焼く1時間~30分前になれば、冷蔵庫から取り出してお肉を常温に戻しておきます。
2.オーブンを180度に予熱。予熱が完了したら、オーブン皿へアルミホイルを敷いて豚ロース塊肉を乗せ、20分加熱しましょう。
3.20分経過したら、オーブンを開けて豚肉に竹串をさします。中から出てくる肉汁が透明であれば、中まで火が通っている証拠。好みの厚さにカットして、お皿に盛りつければ完成です。

お好みで、スライスしたカボチャなどの野菜をお肉といっしょにオーブンへ入れてもOK!色味がプラスされるので、おもてなしのときにもぴったりです。

■豚肉×下味冷凍で手早くおいしい料理を作ろう!
下味冷凍は、メリットたくさんの調理方法。比較的安く手に入る豚肉は、下味冷凍に最適な食材のひとつです。安売りの日にたっぷり買い込んで、下味冷凍をしておけばその後のごはんの準備がすごく楽になります。
今回ご紹介したもの以外には、味噌やケチャップなども下味冷凍によく使われる調味料。茄子などの野菜といっしょに下味冷凍をしても、おいしく味わえます。
下味のレパートリーを増やして、スマートに料理をこなしていきましょう!
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掲載:M-ON! Press