中国はこの10年ちょっとの期間に急速に高速鉄道網を拡大し、海外に輸出までするようになった。しかし、海外での高速鉄道計画は思うように進んでいないようである。中国メディアの百家号は11日、ジャカルタバンドン間のインドネシア高速鉄道建設計画について近況を伝える記事を掲載した。インドネシアプロジェクトの行方を見ながら、ベトナムが動き出しているという。

 記事はまず、近年の中国は高速鉄道産業の発展に熱心であり、特に東南アジアへの高速鉄道輸出に積極的であると紹介し、インドネシアジャカルタバンドン間の高速鉄道計画は中国が初めて「一式を受注した」プロジェクトだったと伝えた。

 インドネシア高速鉄道は、日中が受注合戦を繰り広げたのちに、2015年に中国が受注を勝ち取っている。しかし、19年に予定されていた開業も、土地収用問題などで遅れに遅れ、2016年に起工したものの、完成は3年ほど遅れて2022年になると予想されている。しかし記事は、遅れているのは新型コロナによる不景気で資金繰りが悪化したためと主張。開通が遅れるのは確実ななかでインドネシアは「日本に狙いをつけた」と伝えている。中国の受注したジャカルタバンドン間からさらに先の、バンドンースラバヤ間の部分を日本に協力を求める考えだという。

 記事はさらに続けて、ベトナムハノイーホーチミン間の南北約1600キロをつなぐ南北高速鉄道計画で日本に期待したと紹介。しかし、日本にとってはベトナムの提示額では建設できず、しかも最近では新型コロナで日本も経済が苦しいため、ベトナムは中国に期待するようになったと主張した。実際、中国はベトナムで長さ13キロの都市鉄道を建設し、昨年完成させた実績があると記事は紹介。しかし、建設が終わってもなかなか開通しなかったばかりか、中国企業にさらに投資を要求してきたと、中越間ではトラブルが起きていることを伝え、ベトナムには注意すべきだとしている。

 ハノイーホーチミン間は現在移動に30時間もかかっているが、高速鉄道が開通すればそれが約10時間に短縮されると言われている。ベトナムにとって「高速鉄道は夢」なのも当然だが、インドネシアケースを見るとベトナムとしても中国に発注するのはためらわれるところだろう。やはり日本の新幹線が優位になっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

高速鉄道で日本に狙いをつけたインドネシア、それを見ているベトナム=中国報道