吉川晃司主演の5週連続特別ドラマ「探偵・由利麟太郎」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。6月23日(火)放送の第2話に、柳ゆり菜がゲスト出演する。

【写真を見る】同じ店のホステスをいじめる、きつい女性を演じた柳ゆり菜

同作は、吉川演じる白髪の名探偵・由利麟太郎が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)とバディーを組み、数々の奇怪な難事件に挑む横溝正史原作のホラーミステリー。

6月16日の初回放送が始まると同時にネット上で反響の声が寄せられ、「吉川晃司」の名前はトレンド入り。SNSには「吉川晃司かっこよすぎて腰を抜かした」「たたずまい、弓を引く姿が美しい」「吉川晃司唯一無二だあ!」などと、その圧倒的スタイルと存在感に、賞賛の声が挙がった。

そして、6月23日(火)には第2話「憑かれた女」が放送。柳がゲスト出演する。

■ 同じ店のホステスを激しく罵倒

柳が演じるのは、祇園のクラブ「マダム・シルク」のホステス・神崎美沙子。きつい性格で、同じ店で働くホステスの吉岡エマ(水上京香)を強く敵視し、いじめる存在。一方、エマは、えたいの知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされ、心を病み、血まみれの女性の幻覚を見るなど、何かにとりつかれたように、意味不明な言動を繰り返す。そんなエマに嫌気がさした美沙子は、エマを「男の気をひいている虚言女」と激しく罵倒する。

エマの恋人である五月翔太(赤楚衛二)が、美沙子の元恋人であるなど、複雑な恋愛関係もあり、ドロドロとした愛憎劇が展開される。そしてある日、何者かに腕を切断された美沙子の遺体が発見される。

■ 「マッサン」のモデル役で注目

柳は、抜群のスタイルでグラビアアイドルとして活躍。女優としても、映画「うわこい」(2014年)で、映画初出演・初主演に抜てきされ、同年のNHK連続テレビ小説マッサン」(2014年)で演じたモデル役でさらなる注目を集め、映画やドラマに途切れることなく出演が続いている。さまざまな役を演じる一方、性格のきつい女の子のオファーが多いと笑う柳が、ドラマのみどころを語った。

柳ゆり菜コメント

――ドラマの企画・台本を読まれた時の感想をお教えください。

すごく難しいなと思いました。妄想なのか、現実なのか、よく分からないシーンもあって、難解な台本だなと。性格のきつい女の子のオファーをいただくことが多いのですが(笑)、その中でも上位に入るくらいのきつい女の子でした。どう演じようかと最初はとても悩みました。

――演じられる美沙子はどんな人物だとご自身では思われますか?

とても強い女の子で…嫌な女の子なんですけど、嫌な女の子に“なってしまった子”なんじゃないかなというイメージで演じていました。エマちゃん(水上京香)みたいなかわいくて、か弱い女の子が周りにいると、どうしても強い女の子って、意地悪な役回りになってしまう瞬間があるんじゃないかなと思いました。根っから悪い子というよりは、性格の強さゆえに、だんだん周りの態度とかそういった要素もあって、自分が嫌な女になっていってしまった。そういうイメージです。

――横溝ミステリー、この作品の魅力は?

ただ怖いだけではなくて、ゾワっと下から這い上がってくるような摩訶不思議な怖さがある作品だと思います。人が持つ怖さや、摩訶不思議な怖さ、悲しみを含んだ怖さ等、事件を解決していくことで分かる単純ではないさまざまな“怖い”部分に胸が締め付けられます。

――京都での撮影はいかがでしたか?

京都には撮影で来させていただくことが多いので、なんとなく懐かしいなというか、帰ってきたなという感じになります(笑)。

――志尊さんの印象は?

何度か共演させていただいていますが、志尊くんは柔らかいキュートフェイスに鋭い牙も持っていて、正反対の魅力が合わさっている俳優さんだと思います。今回、共演シーンが少なかったので、オンエアがとても楽しみです!

――性格のきつい役を演じられるのはいかがですか?

演じている時は、思いっきり感情を発散するので、スッキリするというか、スカッとはするんです。ただ、意地悪をする理由はきっとあると思うんですけど、人を傷つける瞬間が多いので、あとでちょっとした自己嫌悪になってしまうこともあります(笑)。

――2話のみどころ、注目してほしいポイントなど視聴者へのメッセージをお願いします。

由利麟太郎作品の中でも、特に怖い回だと監督に伺いました。恐ろしいシーンも不思議なシーンも多いお話だと思います。ぞくぞくしながら、でもどんどん引き込まれていく内容になっております。ミステリーの世界を楽しんでいただけるドラマだと思うので、ぜひ期待してご覧ください。

■ 2話「憑かれた女」あらすじ

祇園のクラブでホステスとして働く吉岡エマ(水上京香)は、近ごろえたいの知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされていた。店にいるときも部屋で休んでいるときも、恋人の五月翔太(赤楚衛二)の腕の中にいるときでさえも、黒い影は突如目の前に現れ、そのたびにエマを恐怖に陥れていた。

心をむしばまれたエマは、やがて何かにつかれたように意味不明な言動を繰り返し、天井から切り落とされた女の腕が落ちてくる幻覚まで見るように。五月はそんなエマを心配するが、一方で、五月の元恋人で同じホステスの神崎美沙子(柳ゆり菜)は、気味が悪いとエマを激しく敵視する。

その頃、学生時代の旧友でミステリー同好会の仲間だった井出圭一(尾上寛之)と会っていた俊助(志尊淳)は、道端で放心状態のエマに遭遇する。井出が店の常連客だと知ったエマは、突然「女性の死体を見た」と言い出し、聞けば、ドラマのオーディションで連れていかれた洋館で、バスタブの中で死んでいる美沙子を見たという。しかし、日ごろから幻覚に悩まされていたエマは、それが現実だという確証が持てない。

真相を確かめるべく由利(吉川晃司)に助けを求めた俊助は、早速洋館の場所を突き止めるが、そこには死体どころか殺人が行われた痕跡も見当たらない。さらに翌日には美沙子が店に来たとママの梶原絹江(山口香緒里)が証言。やはりエマの幻覚だったのか――。そう思った矢先、エマが見たという凄惨(せいさん)な光景、洋館のバスタブから美沙子の死体が発見される。(ザテレビジョン

祇園のホステス・神崎美沙子を演じる柳ゆり菜