吉岡里帆が、6月21日放送の「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜昼2:00-2:55、フジテレビ)でナレーションである“語り”を務める。

【写真を見る】吉岡里帆は「出会う人たちの人生の濃厚な部分に声をあてさせていただいている」とナレーションに臨む

同番組は、普段見ることができない人間の一面や人間関係、生き方、一つの職業を深く掘り下げて見えてくる隠された本質、記憶に残る事件や出来事などを取材し、その事柄のありのままの姿、事実をお届けするドキュメンタリー番組。

吉岡が今回ナレーションを担当するのは「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」。2019年11月24日放送「娘がシングルマザーになりまして… ~29歳の出張料理人 彩乃~」、2020年4月29日放送「52歳でクビになりました。~クズ芸人の生きる道~」以来、3回目となる。

吉岡は「“遺品整理”という仕事はまずは片付け、処理をしていって“捨てていく”ものだと思っていた」というが、今回のナレーションを経て「捨てずにその人の思い出とか記憶とかご遺族の方に対してプラスになるものが何かないかっていう“探す”“集める”作業でもあるんだなという事はいままで知らなかったので、知れて良かった」と語る。

この番組の“語り”の仕事に対しては、「まだ3回目ですが、毎回出会う人たちの人生の濃厚な部分に声をあてさせていただいているので、ちゃんと視聴者の方に届くように自分自身もちゃんと理解を深めないといけない」と心境を明かす。

心掛けていることについては「前に出ない事」だと言い、「たくさんの方がいろんな思いで作品をご覧になると思うので、見る人によって見え方が変わるドキュメンタリー。自分自身があまり感情移入しすぎて、その感情をのせてしまうとすごく個人的なものになってしまう。一歩引いて読むようにしている」と番組に合わせたナレーションをしていると語った。

ナレーション録りではいろいろ勉強になることも多かったようで、ブースの中では常に内容と声の明るさやトーンが正しいのかの相談が続いた。息継ぎのタイミングやイントネーション、発音にも指示が入る。

ナレーションという作業に対し、吉岡は「正しい日本語って難しいですよね。勉強不足なことも多くて難しかったです」とその仕事の難しさを語った。

さらに、「一歩引いた視点でナレーションを収録していても、番組の内容によって心にずっしりくることもありますね」と作品に心を込めてナレーションという作業に打ち込んでいる様子もうかがわせた。

吉岡里帆インタビュー

――ナレーションを撮り終えて、感想を聞かせて下さい

一番印象的だったのが(社長の)増田さんが「“孤独死”ってすごく伝わりやすい表現だけど、残酷な言葉でもあるよね」とおっしゃったこと。

“孤独死”という言葉に対して今まで疑問を持っていなかったのですが、そのことに対してご遺族の方にも心のケアをされていたり、そういう意識を持って遺品を整理されている姿を見て、この仕事があって本当によかったなと思いました。

――ナレーションを読んで、どんな気持ちになりましたか?

人と人が簡単に連絡を取り合えてつながりやすくなった時代なのに、(孤独死が)年々増えていっているということに驚きました。生と死と向き合うことや、いつ自分がそうなってもおかしくないっていう現実に考えさせられました。

――遺品整理人という職業があることはご存じでしたか?

はい。知っていました。自分が亡くなった後に遺品を整理してくれる人がいなかったら、死にきれない人たちがいて、反対に亡くなった後に救われる人もいるのかもしれないと、そういう人を救える職業だなと思いました。

――今回ナレーションをして、新たな気付きはありましたか?

今回のお二人を見ていると、“遺品整理人”という仕事に対して誇りとその先のことを見据えてお話されていたので感銘を受けましたし、本当に思いやりを持って仕事に取り組まれているんだなと思いました。

(ドキュメンタリーの)最後に増田さんが提案していた“生前自分がどういう人間だったのかを書いておく”というアイデアもちゃんと向き合っている人にしか思いつかないと思いました。

自分が今向き合っている人や家族とかに、何か自分のことを残そうって意識を持って生きていないし、自分がなくなる時にそれを必要とする人がどこかにはいて、そのためのお手伝いを“遺品整理人”という職業の方がされていることに特別な意味を感じました。

■ 「孤独死の向こう側 ~27歳の遺品整理人~」あらすじ

誰にもみとられることなく自宅で亡くなり、死後、長らく発見されない人々。いわゆる“孤独死”が、近年増加の一途をたどっている。

そうした中、「孤独死は誰にでも起こりうる」と訴え、その独特な活動で注目を集める27歳の女性がいる。遺品整理人の小島美羽さんだ。

彼女は「孤独死の現場」を“ミニチュア”で再現し、なぜ孤独死が起こるのか、その本質を伝え続けてきた。そして今日も、多発する孤独死の現場に小島さんの姿があった。

遺品整理人は、孤独死などで亡くなった人の部屋を清掃し、残された遺品の中から、思い出の品を遺族に引き渡すのが勤め。

小島さんが遺品整理人を志したきっかけは、17歳で父と死別したこと。「何もしてあげられなかった」という後悔の念から、自分と同じ境遇にある遺族を救いたいと考えた。

そして2014年、東京・板橋にある遺品整理会社に入社。社長の増田裕次さんと二人三脚で日々、孤独死の現場と向き合っている。

増田さんは会社を立ち上げ20年、かつては「遺品整理人」と言っても誰も理解してもらえず、「縁起が悪いから近寄るな」と言われたこともあった。

孤独死に対する世間の認識は、なかなか変わらないまま。増田さんと小島さん、二人には超えるべき課題が山積していた。

「孤独死をどう伝えていくか」をめぐり、ぶつかる二人。27歳の遺品整理人が見つめる「孤独死の現場」、その向こう側にある物語を追った。(ザテレビジョン

吉岡里帆が6月21日放送の「ザ・ノンフィクション」で“語り”を務める