ある女性がツイッターで投稿した「安倍総理応援歌」の歌詞に北朝鮮の曲を振り付けたところ、中国のネットユーザーが独自に編集するなどして次々に動画を投稿し、反響を呼んでいる。

10万回以上も再生された動画もあり、様々なコメントが付いている。

中国のラー油ラベルに、安倍首相の肖像画が貼られ...

「あなたもわたし安倍総理 日本も世界も安倍総理...」。応援歌の歌詞は、こんな出だしで始まる。

歌詞を作ったのは、70代の元小学校教師という女性だ。

この女性のツイートによると、安倍晋三首相を長く応援しており、2020年3月に仕事帰りの電車の中で5分で作詞したという。歌詞では、「みんなが待っている安倍総理」「世界に輝く安倍総理」などと安倍総理を連発している。

歌詞について、ツイッター上では、メロディに合わせるなら、北朝鮮愛国歌あなたがいなければ祖国もない」が一番だとする声も出た。これに対し、ブログで様々な時事ニュースを書いている「ミグタウニュース」さん(@MGTOW_JP)が5月30日安倍首相の肖像画をバックに字幕付きでカラオケ用に音源を流す動画をツイッターに投稿した。

ミグタウニュースさんが「みんなで歌ってみた動画を作ってみよう」と呼びかけたところ、中国のサイト「ビリビリ動画」でも、翌31日に早速この動画が紹介され、様々なコメントが付いている。この動画は、6月21日夕現在で、10万回以上も再生されている。

同様な動画なども、いくつか投稿されている。6月15日には、中国のラー油ラベルにある人物と安倍首相が似ているとされて、ラベル安倍首相の肖像画が貼られた映像が流れる一風変わった動画も投稿された。歌は、日本語で歌われている。

「ニコ動のようなノリが、日本のネット文化と共鳴」

ビリビリ動画に投稿されたいくつかの動画のコメント欄には、中国語で様々な声が寄せられている。

安倍首相について、「征夷大将軍」「宇宙元帥」と持ち上げる向きのほか、「日本民主主義人民共和国」「想像もできなかった道だ」「北朝鮮問題は日本の内政問題です」と揶揄する書き込みもあった。

ミグタウニュースさんのツイートは、1万件以上もリツイートされ、日本でも、動画については、様々な意見が出ている。批判的な声のほか、「なんか耳に残るw」「ディスってるのかもしれないが面白い」「ニコニコMAD動画のノリ」などと書き込まれている。

歌詞を作った女性はツイッターで、中国で動画が10万回以上も再生されたことに驚くとともに、歌詞に人気が出たことに感謝していた。批判的なコメントについても、お礼をしていた。

カラオケ用動画を作ったミグタウニュースさんは6月21日J-CASTニュースの取材にこう話した。

「中国でバズった要因は、ビリビリ動画というサイトの特性にあると考えます。ビリビリ動画は、動画にコメントが流れるといった仕組みや、日本のオタク文化に関連する動画が投稿される風土など共通する点が多いため、『中国版ニコニコ動画』と評されます。そのようなサイトで育まれた一種のノリが、日本のネット文化と共鳴した結果、今回のようなことになったのではないかと」

ラー油ラベルに安倍首相の肖像画が貼った動画も