アイヌネギという山菜をご存知ですか?



すでに写真でお分かりの方もいると思いますが、実はアイヌネギとは別名で「行者ニンニク」のことなんですよね。



そこで、ここでは別名の方が有名な山菜、アイヌネギについてご紹介します!



アイヌネギとは?



アイヌネギとは、ネギ属の多年草です。北海道などの北国はもちろん、近畿以北の高山で見られる植物となっています。



まずはそんなアイヌネギがどういう植物なのかを見ていきましょう!



別名「行者ニンニク」



アイヌネギの別名は「行者ニンニク」です。



市場などの店頭に並ぶ場合はアイヌネギよりも、むしろ「行者ニンニク」と表記されていることの方が多いかもしれませんね。



分布



アイヌネギは主に北海道に分布している他、近畿以北の亜高山地帯に広く分布しています。



針葉樹林や混合樹林の湿地帯に群生しており、繁殖地の多くは国立公園などの自然保護区に指定されています。



実は日本だけではなく、ヨーロッパアジアなどの高山にも分布しているそうですよ。



特徴



アイヌネギの特徴は、葉の部分が緑で、茎の部分が赤という点にあります。



見た目ですぐにアイヌネギだとわかる人もいますが、似ている植物もあるので注意が必要です。



そんなアイヌネギは夏になると、白もしくは淡紫の小花を多数咲かせるのが特徴です。食用として親しまれているアイヌネギは、観賞用としてもオススメかもしれません。



ただ、アイヌネギは成長速度が非常に遅いため、種を撒いてから収穫するまで最低でも5~7年はかかるといわれています。



そのため、とても希少価値の高い山菜とされているのです。事実、市場への流通量も少ないため、アイヌネギは高値で取引されています。



名前の由来



アイヌネギは別名が行者ニンニクですが、他にも様々な呼び方があります。



そもそも、なぜこの植物を「アイヌネギ」や「行者ニンニク」と呼ぶようになったのでしょうか?



アイヌネギ



アイヌネギというのは、北海道の一般的な呼び名です。名前に「アイヌ」と入っていますが、実はアイヌ語ではありません。



アイヌ語では「キト」または「プクサ」



アイヌ語では、アイヌネギのことを「キト」や「プクサ」と呼びます。



文献によっては「キトピロ」と紹介されていることもありますが、キトピロを正式なアイヌ語として紹介している文献は存在しません。



そのため、「キト」や「プクサ」がアイヌ民族の中では一般的となっています。



他にもキトビロやヤマビルと呼ばれることもあり、それが訛ってヒトビロやヒトビルのような発音となることもあるようです。だだ、これらの呼び方はあまり一般的ではありません。



行者ニンニク



アイヌネギの別名は行者ニンニクですが、これにはしっかりとした名前の由来があります。



もともと北海道から近畿以北で採れるアイヌネギは、主に高山などの寒冷地に限ります。



そのため、北海道以外ではかなり高地に分布していることから、一般の人が目にする機会はめったになかったのです。



しかし、山で修行をしていた行者たちが発見して食べていたことでその存在が広まり、「行者ニンニク」と呼ばれるようになったと考えられています。



さらにその独特な風味から、別名として「ヤマニンニク」と呼ばれることもあります。



中には餃子ニンニクと勘違いしている人もいるのですが、そのような植物は存在しませんのでご注意を!(笑)



アララギ?



アイヌネギは、古名でアララギと呼ぶという見解もありますが、この言葉はノビルを指すという解釈が一般的です。



アイヌネギ北海道ではメジャーですが、本州ではマイナーなため日本人全体で認知度の低いアイヌネギの間違った呼び方が広まってしまったのかもしれませんね。



味は美味しい??



アイヌネギは調理方法によって異なるものの、美味しい食材だと思います。こればかりは感じ方も人によって違うので一概には言えませんが、筆者は好きです!



ニンニク+ニラみたい



アイヌネギは味わいも香りも独特で、ニンニクとニラを足したような感じです。若干ながら苦手な人もいるかもしれないのですが、総じて美味しいと思います。



あくまでも個人的な意見なので、そこはご了承ください。



様々な料理に



アイヌネギはおひたしや酢の物、炒め物、天ぷらなどにして食べるのが一般的となっています。



実は万能な食材とも言えるので、使い方次第でレパートリーも豊富です。



中には餃子に入れたり、卵焼きに入れたりすることもあるそうで、調理する人によって様々な食べ方ができそうですね。



その他にもラーメンパスタうどん、そばなどの具として用いられることもあるのだとか!



韓国では醤油漬け



グルメ大国の韓国では、アイヌネギを醤油漬けにして食べているそうです。なんでもサンチュのように焼き肉を包んで食べるのが一般的だそうです。



そっくりな毒草に注意!



アイヌネギに見た目が似ている野草がいくつかあります。



間違って違う植物を食べてしまうと毒がある場合もあるそうなので、そこは独特な匂いで判別しましょう!



イヌサフラン



アイヌネギに似ているのが、イヌサフランです。



ただ、アイヌネギの葉は揉むことで独特の香りが漂ってくるのですが、イヌサフランの葉は匂いがしません。それで判断するのが良いですね。



また、アイヌネギの葉は1~2枚なのに対して、イヌサフランは多数の大きな葉を持っています。



花も全然違っていてアイヌネギは小花が咲くのに対して、イヌサフランは鮮やかで大きな花が咲くので、見た目でも判断は可能かもしれません。



スズラン



アイヌネギに似た植物としては、スズランもあります。



どちらも葉が非常に似ていてわかりにくいですね。特に若芽が似ているので注意しましょう。



ただ、こちらも香りで判別することができるので、まずは葉っぱの香りを嗅いでみてください。



また、花はアイヌネギが小花なのに対して、スズランはベルのような形をした花を咲かせるのが特徴です。それらの見た目で区別するのもありですね。



まとめ



アイヌネギは別名「行者ニンニク」として、日本人でも口にする機会は多いです。



山菜採りで見つけることはあまりないですが、それでも見た目が似た植物もあるので注意しましょう。



どうしても食べたい場合は、お店に売られているものを購入するのが安心ですね!