日本とヨーロッパ共同製作のHuluオリジナル『THE HEAD』の配信が6月12日から始まった。南極の科学研究基地で起きた連続殺人の真相に迫るサバイバルスリラーで、スペインのホルヘ・ドラド監督のもと、ヨーロッパの実力派俳優と共に山下智久が基地で越冬する隊員の1人を演じている。

山下智久、国際色豊かな仲間たちとともに流暢な英語で撮影秘話などを披露

太陽が地平線上に全く姿を見せない極夜が続く中、半年間を「ポラリスVI国際研究ステーション」で過ごすことになった隊員は10人。だが、突如基地からの通信が途絶える。6ヵ月後に夏期部隊が現地に赴くと基地は無人状態で、惨殺された7人の遺体があった。あと3人は生きているのか? どこにいるのか? そして犯人は誰なのか?

基地内ですぐに1人は見つかり、怯えながら第一の殺害事件について語り始める。その人物はサバイバーであると同時に容疑者でもある。他に事実を知る者は誰もおらず、その言葉を信じるしかない状況で、夏期隊長のヨハンたちは事件の真相に迫っていく。

山下が演じるのは、若き医師のマギーコンピューターオフィサーのヘザーと共に初めて越冬隊に参加した微生物学者のアキ・コバヤシ。穏やかな落ち着きと年相応に弾ける一面を持ち、マギーと意気投合する青年だ。各国から精鋭が集まったチームで英語が共通語という設定で、山下のセリフも独り言などをのぞいて全て英語だ。隊員の誰もが流暢に話すが、母語ではない言語を操ることで1人1人が仮面をつけているような効果を生み、表には出さない秘密の顔が隠されているのを感じさせる。

外界から隔絶された南極の基地で惨事が起きるという設定はジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』を思い出すが、第1話の冒頭では隊員たちが恒例行事として同作の上映会を開いていた。有名なSFホラーを敢えて引用して見せたことで、これからどんな独創的な展開になるのか期待を持たせる。スペインスタジオに作られた実物大の基地のセットを駆使し、アイスランド・ロケによる屋外シーンと合わせたリアルな映像も迫力がある。

隊員たちそれぞれの背景なども次第に明らかになっていくが、1つの事実が明らかになると、更なる謎が深まる。全話一斉ではなく毎週1話ずつ配信されるので、全6話をじっくり楽しみたい。(文:冨永由紀/映画ライター

Huluオリジナル『THE HEAD』/Huluにて独占配信(全6話)