吉川晃司主演が主演を務めるドラマ「探偵・由利麟太郎」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。6月23日放送の第2話に、女優の水上京香がゲスト出演することが分かった。

【写真を見る】水上京香と赤楚衛二のオフショット、撮影中とは違った笑顔の二人

本作は、横溝正史の戦後初の本格長編小説「蝶々殺人事件」を含む「由利麟太郎」シリーズを初めて連続ドラマ化したホラーミステリー。京都を舞台に、冷静沈着な白髪の紳士・由利麟太郎(吉川)が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)と共に難事件に挑む姿を描く。

そして水上が演じるのは、京都祇園のクラブ「マダム・シルク」のホステス・吉岡エマ。えたいの知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされ、恐怖で心をむしばまれてしまう。店の常連客でエマの恋人でもある五月翔太(赤楚衛二)が心配し、救おうとする。

■ 水上京香「叫びっぱなしで(笑)、のどが痛くなった」

――エマはどんな人物だと思われますか?

何かに依存しやすい、寄りかかりやすい、結構弱い人間のような気がします。そこをベースに、誰に頼ってしまうんだろう、どう頼ってしまうんだろうという部分を考えながら、こういう人物かなと作っていきました。その拠り所が、五月なんですけど、頼り過ぎてあまりよくないんじゃないかなと思ってしまうくらいの描写があって。エマは、「誰かに頼っていかないと生きていけない」そんな人間だなと思います。

――演じてみていかがでしたか?

とにかく喜怒哀楽、起伏が激しくて。毎日テンションの上がり下がりが大きかったです。ケロっと元気に叫んだり、泣けたりする日もあれば、かなり体力を使っても、思うように体が持ち上がってくれなかったりする日もあったりして。ドラマタイトルの『憑かれた女』にあるように、どこか乗っ取られているような感覚がありました。コントロールしきれていないのかもしれませんが、自分自身ですらつかみ切れない日もありました。

――確かに、全5話の中でも一番叫ばれている役かと思います。

そうですね。叫びっぱなしで(笑)。のどが痛くなったりとか、アレおかしいなと思ったことも多々ありました。今まで叫んだり喚いたりした役はありますが、その中でも頭に酸素が回り切らない感じがして、本当に苦しいなと思いました。

――横溝ミステリーの魅力は?

誰を犯人にしても物語が成り立つなと思いました。ストーリーが入り組んでいて、誰しもが犯人なのかもしれないという、そこに、この物語のすばらしさがあるんだなと思います。誰が犯人か?というのが、このドラマのおもしろさの一つですが、ミスリードもあって、最後まで分からないミステリーを楽しめると思います。

――吉川晃司さんの印象をお教えください。

テレビでしか拝見したことがなくて、物静かでロックな方というイメージでしたが、撮影の合間にお話すると、とても物腰が柔らかくて。あと、結構おちゃめな方だなという印象です(笑)。

私が赤楚さんに助けてもらい、抱き合うシーンがあって。吉川さんの近くで抱き締められるシーンだったんです。そしたら、吉川さんが「そんな近くでしてたら、照れちゃうじゃないか(笑)」って言われて(笑)。

なんで吉川さんが照れるのって、思いましたけど。そういうピュアな気持ちもあって、そんな風に「照れちゃうよ」って言ってくださると、こちらも緊張がほぐれました。すごくストイックな方で、屈強な男という感じももちろんありますけど、ギャップのある素敵な方だなと思いました。

■ 2話の気になるあらすじは?

祇園のクラブでホステスとして働くエマ(水上京香)は、えたいの知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされていた。店にいるときも部屋で休んでいるときも、恋人の翔太(赤楚衛二)の腕の中にいるときでさえ、“黒い影”は突如目の前に現れ、エマを恐怖に陥れていた。

エマは何かにつかれたように意味不明な言動を繰り返し、天井から切り落とされた女の腕が落ちてくる幻覚まで見るように。五月はそんなエマを心配する一方で、五月の元恋人で同じホステスの神崎美沙子(柳ゆり菜)は、気味が悪いとエマを敵視する。

その頃、学生時代にミステリー同好会の仲間だった井出圭一(尾上寛之)と会っていた俊助(志尊淳)は、道端で放心状態のエマに出くわす。井出が店の常連客だと知ったエマは、突然「女性の死体を見た」と言い、ドラマのオーディションで連れていかれた洋館のバスタブの中で死んでいる美沙子を見たという。

しかし、幻覚に悩まされていたエマは、それが現実だという確証が持てずにいた。真相を確かめるべく由利(吉川晃司)に助けを求めた俊助は、洋館の場所を突き止める。だが、死体どころか殺人が行われた痕跡も見当たらない。さらに翌日には美沙子が店に来たとママの梶原絹江(山口香緖里)が証言。エマの幻覚だったのかと思った矢先、エマが見たという凄惨(せいさん)な光景、洋館のバスタブから美沙子の死体が発見される。(ザテレビジョン

6月23日放送のドラマ「探偵・由利麟太郎」に出演する水上京香