6ix9ine(シックスナイン)とニッキー・ミナージュによるコラボレーショントロールズ」が1位に初登場した、今週の米ビルボードソング・チャート。

 6月12日リリースされた「トロールズ」は、初週116,000ダウンロードを記録し、デジタルソング・セールス・チャートでも同1位に初登場。3,600万視聴を記録して、ストリーミングソング・チャートでは3位にデビューした。同日に公開されたミュージックビデオも、わずか1週間で1億3,000万再生を記録している。

 2020年度の週間セールスとしては、5月23日付チャートでジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデのコラボ曲「スタックウィズ・ユー」が記録した、108,000ダウンロードを超える最高記録更新。セールス・チャートでの首位獲得は、シックスナインにとって初、ニッキー・ミナージュは6曲目の快挙達成。

 シックスナインニッキー・ミナージュの公式ウェブサイトでは、カセット、CD、LPなど12種類のパッケージが販売され、高セールスに繋げた。CDには、サイン入り(コピー)のものも含まれている。なお、同曲の売り上げの一部は、人種差別抗議運動で逮捕された低所得者の保釈金確保を支援する団体ザ・ベイルプロジェクトに寄付される予定。

 Hot 100における首位獲得は、シックスナインにとって初、ニッキー・ミナージュは、今週6位にランクインしているドージャ・キャットの「セイ・ソー feat. ニッキー・ミナージュ」に続く2曲目で、リード曲としては初となる。TOP10入りは、シックスナインが3曲目、ニッキー・ミナージュは19曲目のランクイン。そのうちの1曲「FEFE」は、シックスナイン名義の曲で、フィーチャリング・アーティストとしてニッキーが参加したもの。同曲は、2018年に最高3位を記録した。

 「トロールズ」は、その他R&B/ヒップホップソング・チャート、ラップソング・チャートでも1位に初登場。シックスナインR&B/ヒップホップソング・チャートで首位を獲得するのは、意外にも初の快挙。ラップソング・チャートでは、5月23日付チャートで3位にデビューした「グーバ」に続く2曲目のNo.1獲得。ニッキー・ミナージュは、両チャートそれぞれ6曲目の首位獲得を果たした。

 シックスナインの所属するレーベル<Create Music Group>としても初のNo.1タイトルとなり、インディペンデントレーベルからの首位獲得は、2018年6月30日付チャートで達成した故エクスエクスエクステンタシオンの「Sad!」以来、2年ぶりの偉業達成。

 2020年に入ってからは、同曲含め計5曲のタイトルが1位に初登場している。1年間での初登場1位獲得数としては、1995年2018年の4曲を超える最多記録を更新した。

4月18日 ドレイク「トゥージー・スライド」
5月9日 トラヴィス・スコットキッドカディ「ザ・スコッツ」
5月23日 ジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデ「スタックウィズ・ユー」
6月6日 レディー・ガガレイン・オン・ミーwithアリアナ・グランデ」
6月27日 6ix9ine&ニッキー・ミナージュトロールズ」

 また、複数のアーティストによるコラボレーション曲の首位獲得数も7タイトルに、歴代最多記録を更新している。

5月9日 トラヴィス・スコットキッドカディ「ザ・スコッツ」
5月16日 ドージャ・キャット「セイ・ソー feat. ニッキー・ミナージュ
5月23日 ジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデ「スタックウィズ・ユー」
5月30日 ミーガン・ジー・スタリオン「サヴェージfeat.ビヨンセ
6月6日 レディー・ガガレイン・オン・ミーwithアリアナ・グランデ」
6月13日 ダベイビーロックスター feat.ロディ・リッチ」
6月27日 6ix9ine&ニッキー・ミナージュトロールズ」

 2週連続の首位をキープしたダベイビーの「ロックスターfeat.ロディ・リッチ」は、「トロールズ 」の登場により2位にダウン。とはいえ、前週比11%増の3,980万回を記録し、ストリーミングソング・チャートでは5週目の首位をキープ。セールス・チャートでも、12%増の13,000ダウンロードを記録して3位に、エアプレイ・チャートでは26位から14位へ、大きく順位を上げている(週間3,140万回)。主要チャートのポイントが上昇したのは、6月12日ブラックライヴズ・マター運動を受けてのリミックスリリースされたため。

 今週3位に初登場したのは、リル・ベイビーの新曲「ザ・ビガー・ピクチャー」。この曲も「ロックスター」のリミックス同様、ブラックライヴズ・マターを支援すべく6月12日に急遽リリースされたもので、初週3,910万回を記録し、ストリーミングソング・チャートでは2位にデビュー。8,000ダウンロードを記録して、デジタルソング・セールス・チャートでは10位に初登場した。Hot 100における順位としては、ガンナとのコラボ曲「ドリップ・トゥー・ハード」(2018年)が記録した4位を超える、自己最高位更新。TOP10入りは、ドレイクをフィーチャーした「Yes Indeed」(2018年 / 6位)含む3曲目のランクイン。「ザ・ビガー・ピクチャー」のリリース効果を受けて、3月にリリースしたアルバム『マイ・ターン』も、アルバム・チャート“Billboard 200”で首位をキープした。

 今週は、1位に「トロールズ」、3位に「ザ・ビガー・ピクチャー」と、TOP3に2つのタイトルデビューした。TOP3に2曲以上が初登場したのは、5月23日付チャートでジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデ「スタックウィズ・ユー」(1位)と、前述の「グーバ」(3位)がランクインして以来、約1か月振り。過去のチャートを振り返ると、TOP3に2曲以上が初登場したのは5回のみで、そのうちの2回が今年達成したことになる。

 また、2020年には計8曲がTOP3にデビューしていて、半年間で昨年記録した9曲に迫る勢いをみせている。2007年には、7月までに9曲が初登場するというスピード記録を達成しているが、その記録にも迫りつつある。なお、次週はビヨンセ6月19日リリースした新曲「ブラック・パレード」が上位にデビューすることが予想されていて、初登場曲の記録を更に更新するかもしれない。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月26日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100トップ10
1位「トロールズ」6ix9ine&ニッキー・ミナージュ
2位「ロックスター」ダベイビーfeat.ロディ・リッチ
3位「ザ・ビガー・ピクチャー」リル・ベイビー
4位「サヴェージ」ミーガン・ジー・スタリオンfeat.ビヨンセ
5位「ブライディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
6位「セイ・ソー」ドージャ・キャット
7位「インテンションズ」ジャスティン・ビーバーfeat.クエイヴォ
8位「ローゼズ」セイント・ジョン
9位「レイン・オン・ミー」レディー・ガガwithアリアナ・グラン
10位「ザ・ボックス」ロディ・リッチ

【米ビルボード・ソング・チャート】6ix9ine&ニッキー・ミナージュ初登場1位、リル・ベイビー自己最高位更新