2020年3月3日GMOあおぞらネット銀行が、「大学4年生・社会人1年生1000人の懐事情:マネーに関する調査2020 『貯蓄事情』と『銀行選び』」を発表しました。この調査からは、最近の貯蓄事情や銀行口座の活用動向がうかがえるのですが、本記事では特に後者の「銀行口座の活用」について、調査をもとに見ていきます。

また、この調査では「最近の銀行口座の使い方」だけではなく、「銀行口座を活用した貯金術」まで垣間見ることができるのです。みなさんの生活でも、お金が貯まりやすくなる銀行口座の使い方を参考にしてみてくださいね。

銀行口座の使い方に関する3つの調査結果

以下ではGMOあおぞらネット銀行の口座選びに関する調査結果をお伝えします。

① 5人に1人がネット銀行を利用している

大学4年生と社会人1年生の合計1000人に「どの銀行の口座を持っているか(複数回答形式)」と質問したところ、最も多かった回答がゆうちょ銀行で大学4年生62.0%、社会人1年生60.8%もの人が利用しているとの結果でした。

続いて利用者が多いのは順番に地方銀行都市銀行となっており、それらの銀行を利用している理由として最も多かったのが「家族が利用しているから」で、半数以上がそう回答しています。

さらにこの調査で興味深いのは、ネット銀行の利用が大学4年生で18.6%、社会人1年生で20.2%を占め、5人に1人がネット銀行を使っているという結果が出ていることです。

ネット銀行には楽天銀行や、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、そしてこの調査を行なったGMOあおぞらネット銀行などがありますが、ネット銀行を使っている理由として最も多く挙げられているのが「ネットバンキングを利用しやすいから」。そして「キャンペーンが充実しているから」、「取引手数料がお得だから」と続きます。

実際、時間や場所にしばられないネットバンキングで送金などを行うことに利便性の高さを感じる人は多く、各種手数料が無料化されているなどお得な面もあります。こうしたサービス面や手数料面でメリットのあるネット銀行は、「節約」や「貯金」という観点から今後も利用され続ける可能性は高いと考えられます。

② 銀行口座を使い分けている人は貯蓄が多い

銀行口座を使い分けるという貯蓄術は広く知られていますが、実際、この調査でも口座を使い分けている人たちは貯金額が高い傾向にあるという結果が見られました。

具体的には、銀行口座の使い分けをしている人(480人)と、銀行口座の使い分けをしていない人(520人)で貯金額を比較したところ、前者の方が後者よりも30%以上も貯金額が多いことが分かったのです。

③ 口座維持手数料について

「今後、銀行に口座維持手数料が導入される可能性があることを知っているか」という質問に、「知っている」と答えた人は半数近く。また「今後、口座維持手数料が導入されるとその銀行口座の利用をやめるか」には、半数以上が「やめると思う」と回答しています。

このように、口座維持手数料は銀行口座を使う上での懸念材料となっているようです。

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貯金用の口座をネット銀行にすると?

次に、この調査から見えてくる貯金のための銀行口座活用術について考えます。

結論から言うと、貯金テクニックとして効果的な銀行口座選びはネット銀行を利用することです。その理由は以下の3点にまとめられます。

① 手数料が安い

まず、ネット銀行は取扱手数料が安くなることが多いのです。みなさんがコンビニのATMでお金を引き出すとき、通常は手数料が引かれますがネット銀行を利用している人は無料になることがほとんどです。

さらに送金の際も手数料が発生しますが、ネット銀行を利用していると「月〇回まで無料」というキャンペーンがついていることが多いでしょう。

つまり、ネット銀行を利用していると取扱手数料が安くなり、不必要な手数料で出費が増えてしまう恐れがなくなり、貯金につながるというわけです。

② ネットバンキングが使いやすい

ネット銀行なので当然ではありますが、通常の対面銀行と比較してネット(アプリ)でのサービスが使いやすくなっています。また、アプリ内で送金する機能や外貨預金の機能など多様なネットサービスを活用できます。

③ 預金金利が高い

ネット銀行は預金金利が高いことが多く、この点でも利用上のメリットが大きいと考えられます。たとえば、GMOあおぞらネット銀行では普通預金金利が0.2%となっており、楽天銀行では0.1%(マネーブリッジの設定が必要)というように、現状の大手都市銀行の預金金利よりも100倍から200倍もの利息を受け取ることができます。

このように、ネット銀行は手数料や金利面で有利であり、ネットバンキングサービスの使い勝手も良いのが強みです。みなさんもぜひネット銀行を活用して、効果的に貯金をしていきましょう。