オリックスの新外国人選手、アダム・ジョーンズ外野手が、23日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ戦の5回、ロッテ先発の二木康太投手から待望の第1号ホームランバックスクリーン右へ叩き込んだ。

 「打ったのはファストボール(ストレート)。しっかりと捉えることができたけど、入るかどうかは分からなかったから、フェンスを越えてくれてよかった!Welcome to Japan!

 「Welcome to Japan!」と自らを祝したジョーンズメジャー通算282本という輝かしい実績を持ち、過去に“助っ人外国人”として来日したメジャーリーガーの中でも、群を抜いてバリバリの現役メジャーリーガーと言われているジョーンズだが、練習試合ではなかなか日本野球に慣れず、開幕戦の19日の大阪・京セラドーム大阪東北楽天戦では、失点や進塁に繋がる守備を露呈してしまうなど、今後に不安を残していた。

 「(打ててない)プレッシャーはなかった。結果は出なくても、日本で学ぶ過程、初めて対戦するピッチャー、これからも対戦するピッチャーを覚えないといけない」

 しかし、開幕2戦目で2安打を放つと、3戦目でもヒットが出たことから、リズムが出来てきたのかもしれない。そして、このコメントを見ても分かるように、本人が長期的なビジョンを描きながら、日本野球に対応しようと真摯に向き合っているだけに、いちばん欲しかったであろうホームランが早い段階で出たのは大きい。

 この日、チームはサヨナラ負けを喫してしまったものの、チームの今季第1号がジョーンズに出て、収穫のある試合だったと言えるだろう。

(どら増田)

アダム・ジョーンズ