25日に行われるプレミアリーグ第31節では、4位チェルシーが2位マンチェスター・Cを本拠地スタンフォード・ブリッジに迎える。この試合の結果次第では、首位リヴァプールの優勝が決まる注目の一戦。ここでは、試合前に知っておきたい7つのトピックを紹介する。
◆1. マンCが引き分け以下で優勝決定24日の試合でリヴァプールがクリスタル・パレスを下したことにより、今夜の一戦でマンチェスター・Cが引き分け以下に終わると、リヴァプールのプレミアリーグ初優勝が決定する。マンチェスター・Cが勝った場合、優勝決定は次節に持ち越し。来月2日に予定されているマンチェスター・Cとリヴァプールの直接対決の結果に委ねられることになる。ライバルの優勝決定を少しでも遅らせるべく、あらゆる策を練ってくることだろう。
◆2. 再開後、好スタートを切った両チームリーグ再開後、両チームは好スタートを切った。チェルシーは再開初戦となった21日のアストン・ヴィラ戦で逆転勝利。クリスティアン・プリシッチとオリヴィエ・ジルーの得点によって2-1の勝利を収めた。対するマンチェスター・Cは17日のアーセナル戦で3-0、22日のバーンリー戦で5-0と、攻撃陣が力を発揮して2連勝。さらに2試合続けて被枠内シュート0本と、守備でも抜群の安定感を見せつけた。互いにいい雰囲気のまま激突する今回の一戦は、好ゲームが予想される。
◆3. アグエロ不在の影響は?マンチェスター・Cがプレミアリーグで最も負け越している相手はチェルシーだ。通算成績は13勝7分け25敗となっている。しかし、直近5回の対戦では4勝1敗で、10得点3失点と相手を圧倒している。昨年2月のカラバオ・カップ決勝で相まみえた際もPK戦の末に勝利しており、もはや苦手意識はないだろう。
ただアウェイゲームに限れば、相性はあまりよくない。特にジョゼップ・グアルディオラ監督はスタンフォード・ブリッジでの公式戦、直近5試合でわずか1勝(1分け3敗)。チェルシー相手に出場した公式戦の直近9試合で10ゴールを挙げていたセルヒオ・アグエロもケガで欠場することが決まっており、指揮官の采配には注目が集まる。
◆4. 無観客の影響は?新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、無観客で行われている各国リーグ戦。ブンデスリーガではサポーターの後押しを得られないことでホームチームの勝率が下がったことが話題となったが、プレミアリーグでは同様の傾向を示していないようだ。再開後に行われた19試合のうち、8試合でホームチームが勝利しており、勝率は42パーセントを記録している。イギリスメディア『スカイスポーツ』によれば、中断前のホームチームの勝率は45パーセントだったので、あまり大きな変化は出ていない。今シーズン、ホームゲームで苦戦しているチェルシーにとっては、心強いデータとなるだろう。
◆5. ディフェンディングチャンピオンに強いチェルシーチェルシーは今シーズン、ホームゲームがあまり得意ではない。ここまで本拠地スタンフォード・ブリッジでリーグ15試合を戦い、7勝3分け5敗でホーム(24ポイント)よりもアウェイ(27ポイント)のほうが勝ち点を稼いでいる。
しかし、“内弁慶”のチェルシーは、ディフェンディングチャンピオンをホームに迎えるとしぶとい。昨シーズンまで、リーグでは12試合にわたって“前年度王者”に負けていないのだ(6勝6分け)。ホームで最後に敗れたのは2002年4月のマンチェスター・U戦(0-3)と、実に18年前までさかのぼる。この無敗記録は今回も継続なるか。
◆6. 両チームの若武者に注目!今夜の一戦で注目を集めるのが、両チームのヤングタレントだ。チェルシーのプリシッチ(21歳)は、前節のアストン・ヴィラ戦で途中出場からゴールを記録。ケガの影響で今年1月以来5カ月ぶりに出場すると、早速結果を出して復活を印象づけた。対するマンチェスター・Cでは、フィル・フォーデン(20歳)が絶好調だ。17日のアーセナル戦で1ゴールを挙げると、続くバーンリー戦では2ゴールを奪い、マンチェスター・Cでの「ベストゲームだった」と手応えを口にした。アグエロ不在となるなか、本格ブレイクを予感させるフォーデンのパフォーマンスが勝敗を分けるカギになるかもしれない。
◆7. 予想オッズは?日本時間25日正午現在、イギリス大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はチェルシーの勝利に「4.33倍」、マンチェスター・Cの勝利に「1.75倍」、ドローに「4倍」というオッズを付けている。チェルシーが苦手とする本拠地での戦いということもあり、アウェイのマンチェスター・Cが有利と見られているようだ。いずれにせよ、チェルシーにとってはCL出場権をつかむため、マンチェスター・Cにとってはリヴァプールの優勝決定を阻止するため、何としても勝たなければならない試合。激戦必至の大一番から目が離せない。
(記事/Footmedia)
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