中国メディア・中国新聞社は3日、1日にベネチア国際映画祭においてアニメ映画監督の宮崎駿氏の引退が発表されたことについて、宮崎氏を「日本の伝統文化と現代文明を融合させた巨匠」とする評論記事を掲載した。

  記事は、宮崎氏の作品の魅力について、独創的なテーマ表現や人物設定、日本の伝統文化と現代文明との融合、「真善美」の飽くなき追求の3点を挙げ、「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」などの代表作を例にあげて、それぞれ解説した。

  また、純真な感情も宮崎作品のテーマになっているとして、「もののけ姫」などは「愛の力の偉大さや、愛が背負う重い使命が表現されている」と評した。

  そして、宮崎氏の作品は「アニメ映画意に対する人々の狭隘(きょうあい)な認識を変えさせた」とし、鑑賞性だけではなく自分的な深みを備えていると論じた。さらに「新世紀の中国アニメ業界人は、彼から養分を吸収して、インスピレーションを得ることができるだろう」とした。