山梨県笛吹市にある桔梗信玄餅工場テーマパークは、山梨の銘菓として知られる「桔梗信玄餅」で有名な「桔梗屋」の施設。人気の工場見学だけでなく、ショッピングやオリジナルメニューも満喫できる、まさに“テーマパーク”だ。そんな桔梗信玄餅工場テーマパークの見どころや楽しみ方を一挙紹介!

【写真】「桔梗信玄餅」をひとつひとつ丁寧に包んでいく様子が見学できる

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

■桔梗信玄餅工場テーマパークってどんなところ?「桔梗信玄餅」の製造工程が見られる!

桃源郷と森林公園金川の森にほど近い、自然に囲まれた中にある「桔梗屋」の本社工場。そこで「桔梗信玄餅」の工場見学を行っているのが「桔梗信玄餅工場テーマパーク」だ。そのほかにも、お菓子の詰め放題や包装体験など「桔梗信玄餅」に関する楽しい体験ができるのが魅力だ。

■【見どころ1】なかなか見られない製造の様子を見学

広報担当が「桔梗信玄餅をはじめとするお菓子の製造工程を見学していただけます」とおすすめする工場見学は、1日7回実施。9時、10時、11時、12時40分、13時40分、15時16時からそれぞれ案内を開始。見学所要時間は約20分となっており、見学料は無料(自由見学の場合もある)。

製造ラインでは、「桔梗信玄餅」をはじめ、さまざまなお菓子を作っている様子はもちろん、箱詰めに至るまですべての工程を見ることができ、普段はなかなか知ることができない工場の様子が楽しめるほか、試食コーナーもある。中でも圧巻なのが「桔梗信玄餅」の包装。「桔梗屋」のこだわりとして、誕生当時から一つひとつ女性スタッフが手作業で包装しており、一つの包装にかかる時間は約6秒と必見の職人技だ。

■【見どころ2】桔梗屋のこだわりを体験しよう

桔梗信玄餅工場テーマパークでぜひ行いたいのが、「桔梗屋」のこだわりでもある「桔梗信玄餅」の包装体験(390円)。テーマパークカフェ横で受付をすると、包装体験ができる。おなじみの「桔梗屋」のロゴがデザインされたビニールの風呂敷で桔梗信玄餅を包み、専用の4個入りの箱に入れるまでが体験でき、完成したものは、お土産として持ち帰れる。工場見学で見た技を試しつつ、熟練の技のすごさを感じてみよう。

■【ショッピング】桔梗屋のアイテムをお得にゲットしよう!

桔梗信玄餅工場テーマパーク内にある「社員特価販売1/2」は、“規格外だからという理由だけで廃棄するのは環境によくない”“無駄を出さないよう努力をしよう”という思いのもとに誕生したショップ。

賞味期限が近付いてしまったり、仕上がりの形がゆがんでしまったりして、一般には流通できない商品を特別価格で購入することが可能で、「桔梗信玄餅」をはじめとした豊富なラインナップがそろう。もちろん、どれも食べるのには問題ない商品ばかりなので、自分へのお土産におすすめのアイテムだ。「『桔梗信玄餅』は、多くの人に愛される、山梨の代表的な名菓なので、お土産にピッタリです」と広報担当が教えてくれた。

また、桔梗屋は飲食部門やお菓子部門に自社栽培の野菜を取り入れるため農業分野に進出しており、「グリーンアウトレット1/2」では、桔梗屋グループの農業生産法人「ハイジの野菜畑」が栽培・生産する野菜を特価で販売。

店には、白菜やナスをはじめとした、その時季に旬を迎える産地直送の安心・安全な野菜が並んでいる。中には、形がいびつだったり、小さな傷がついてしまったために桔梗屋の基準に合わなかったものの、味や品質は問題ない野菜も割安価格で販売しているので要チェックだ。

■【イベント】220円でお菓子がたっぷりゲットできるお得な詰め放題

桔梗信玄餅工場テーマパークで、大人気なのが「グリーンアウトレット1/2」で実施している「お菓子の詰め放題」。「桔梗信玄餅」をはじめ、日替わりで数種類ずつ並ぶ詰め放題コーナーにあるお菓子を専用の袋いっぱいに詰めて、なんと220円というとってもお買い得な企画。

平日は9時30分から、土・日・祝日は9時からスタートするが、大人気ゆえに、この時間に来ても詰め放題に参加するのは難しい。混雑時には整理券を配布しており、だいたい開店前には配布を終えてしまっている。「お菓子の詰め放題」に参加したい場合は、8時前には現地に行って整理券をゲットするようにしよう。

■【グルメ】「桔梗信玄餅」と同じ素材を使ったフードは逃せない!

工場見学ショッピングの合間には「テーマパークカフェ」でひと息。ここでは、中にきな粉餅とあんが入ったまんじゅう「桔梗信玄餅万寿」や、昔懐かしい揚げパンに桔梗信玄餅、黒蜜ジャムきな粉クリームをサンドした「桔梗信玄餅揚パン」を販売している。ほかではなかなか食べられないできたてが味わえるのは「テーマパークカフェ」だけなので、食べ逃し厳禁だ。そのほかにも「桔梗信玄餅」の濃い黒蜜やきな粉を使用したラテもラインナップ。

広報担当は、「『桔梗信玄ソフト+』は、香ばしいきな粉と濃厚な黒蜜がたっぷりの桔梗信玄ソフトに桔梗信玄棒をプラスしていて、おすすめです」と話してくれた。また、夏季限定で、桔梗信玄餅をトッピングした「桔梗信玄」をはじめとした天然氷のかき氷も販売しているので、夏に訪れた際はぜひ味わってみよう。

「テーマパークカフェ」のほかにも、工場内には飲食店が。桔梗屋本社工場の敷地の奥にあり、和風で落ち着いた店内の「水琴茶堂」は、季節のミニミニDONなど、旬が感じられる食事を提供。庭園を備えており、山桜や山モミジなど季節の移り変わりを感じながら食事が楽しめる。「水琴茶堂」のさらに奥にある「甲州郷土料理の店 粋心亭」では、おざらやほうとうといった山梨の郷土料理が味わえる。

このほかにも、イタリアンレストランの「イタリアントマトクラブ」や、自社農園の野菜を使ったバイキングコーナーを備える「長寿村 権六」といった飲食店も敷地内にあるので、興味がある人は行ってみよう。

■【回り方】お菓子詰め放題に参加なら、早めに行って整理券をゲット

広報担当におすすめの回り方を聞くと、「最初に『お菓子の詰め放題』を。早くからお客様が並ばれるため、開始前に整理券を配布する場合があります。その後、工場見学やカフェ、ショッピングなどをお楽しみください」と攻略法を教えてくれた。お菓子の詰め放題に参加したいなら、早めに行って、まずは整理券をゲットしよう。施設で遊ぶ所要時間は1、2時間程度。時間に余裕があるのであれば、「水琴茶堂(すいきんちゃどう)」や「甲州郷土料理の店 粋心亭」でランチを楽しもう。

■【アクセス】一宮御坂ICの近くで車の利用が便利

桔梗信玄餅工場テーマパークは、中央自動車一宮御坂ICから車で5分という距離で、駐車場も無料なうえ、普通車約100台が停められるスペースがあるので、車での利用がとても便利。電車を利用する場合は、JR中央線石和温泉駅からタクシーで約10分となっている。

1889(明治22)年に創業し、1968(昭和43)年に「桔梗信玄餅」が誕生と、歴史のある「桔梗屋」。その歴史や取り組みなどが工場見学などを通じて楽しく体感できる桔梗信玄餅工場テーマパークは、ショッピングスポットや飲食店などもそろう、1日いても楽しめる施設だ。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・アルコールの手指消毒を実施しています。

・ビニールカーテンによる飛沫防止対策を行っています。

・詰め放題を行うテーブルは間隔を開けております。

・「お菓子の詰め放題」は新ルールを採用し、不特定多数の人が触れたお菓子が混じることなくお楽しみいただけます。

取材・文=小松孝裕(エンターバンク)

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※2020年5月時点の情報です。

工場は延べ床面積5000平方メートルもある