テネシー州にあるゴールデン・レトリバー専門のレスキューグループ「GoldHeart Golden Retrievers Rescue、以下GGRR」が今月20日、Facebookにゴールデン・レトリバーの“オーガストAugust)”の20歳の誕生日の写真を投稿した。GGRRによると、オーガスト4月24日が誕生日でゴールデン・レトリバーの最高齢の世界記録を更新したという。

テネシー州ファイエット郡オークランドに住むジェニファーさん(Jennifer)とスティーブ・ヘターシャイトさん(Steve Hetterscheidt)が飼っているゴールデン・レトリバーの“オーガスト”が4月24日、20歳の誕生日を迎えた。

ゴールデン・レトリバーの平均寿命は10~12歳と言われており、これまでの最高齢は19歳で、20歳になったオーガストは人間で言うと120歳を超えるそうだ。

地元のレスキュー団体で活動する夫妻が、ネバダ州からオーガストを迎え入れたのは今から6年前のことで「14歳の老犬の引き取り手は見つからないだろう」との思いからだった。夫妻はオーガストを“オージー(Augie)”と呼んで可愛がり、キャンピングカーでアメリカ中を旅して周ったそうだ。

オージーの20歳の誕生日には、一緒に暮らすゴールデン・レトリバー3頭と一緒に犬用のキャロットケーキでお祝いをしたと言い、ジェニファーさんは「まさかこんなに長生きするとは思いませんでしたよ。オージーとは今でも毎日庭の散歩をするんです。立ち上がる時はふらつくこともありますが、20歳とは思えないほど元気なんですよ」と明かした。

ジェニファーさんによると、オージーは14歳の時に腎臓の疾患が見つかり、食事は犬用の特別療法食をメインにしているそうだ。また腎臓や関節のためのサプリメントを摂り、1週間に2回ほど水分や電解質を補うための皮下点滴が欠かせないのだという。オージーが長生きをしているのは、飼い主である夫妻の温かいケアと愛情があってこそであろう。

ジェニファーさんは『TODAY』のインタビューに、世界記録について次のように語っている。

ギネス世界記録では犬種によって最高齢犬を特定することはしないため、犬の世界最高齢というカテゴリーではオージーは19番目にあたるそうです。ただゴールデン・レトリバーのなかでは20歳まで生きた犬はいないようですよ。」

ちなみにギネス公認の世界最高齢犬は、オーストラリア・ビクトリアで約20年間牧牛・牧羊犬として活躍した「オーストラリアン・キャトル・ドッグ」の“ブルーイー”で、1939年に29歳5か月で亡くなっている。また2016年には、同じく豪ビクトリアの酪農家が飼っていた“マギー(Maggie)”が30歳で息を引き取ったマギーオーストラリア原産の牧羊犬種である「ケルピー」で、年齢を証明する書類がないことからギネス記録としては公認されていないそうだ。

画像は『GoldHeart Golden Retrievers Rescue 2020年6月20日付Facebook「Its official.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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