アンドロイドがハリウッド映画の主役に

美しすぎるアンドロイドが映画の主役に image credit: youtube

 日本のロボット研究者、石黒浩氏は、外見や動きが人間そっくりのアンドロイド研究の第一人者でもある。その彼が生み出したAI(人工知能ロボットエリカ(ERICA)」は美しすぎる23歳のアンドロイドとして世界的に話題となった。

 そんなエリカが、ハリウッド映画で主役デビューすることが報じられた。 製作費7000万ドル(約75億円)をかけたこの映画に、生身の人間以外が主役に抜擢されるのは映画史上初になるという。『hollywoodreporter』などが伝えている。

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ハリウッド映画の主役に選ばれたヒューマノイドロボット、エリカ

 音声認識を用いて、人間と自然に対話するアンドロイドの研究開発用プラットフォームとして、ロボット研究者の石黒浩氏と小川浩平氏によって作られた「エリカ(ERICA)」。


This Might Be the Most Life-Like (And Creepiest) Robot Ever Built

 その姿は、美人に見られる多くの特徴を参考に、コンピュータグラフィックスで合成されて作られている。現時点で可能な音声認識音声合成、動作認識、動作生成の技術が実装されており、その音声も完成度が高く、「不気味の谷」現象もぎりぎりセーフといった感じだ。

 日本では、2017年8月からロボットアナウンサーとしても活躍しているエリカだが、今回ハリウッド映画にて銀幕デビューを果たすことが報じられた。

 その映画タイトルは、『b』。人間の完全なDNA分子を作ろうとする科学者が、そのプログラムにおいて危険を発見したため、作成したエリカを実験室から脱出させるというストーリーだ。

約75億円の費用をかけて史上初のロボット主演映画に期待

 この映画製作には、複数のメディアプロダクションが関与しており、その1つのプロデューサーを務めるサム・コーズ氏は、映画史上初となる主役のAIロボットについてこのように語っている。

人間の俳優の場合、自分の経験を役に結び付けることも多いですが、エリカは人生経験などゼロなため、キャラクターとして成長させるために動きや感情を1対1のセッションを通してシミュレートする必要がありました。

 エリカの生みの親である石黒氏は、「人工知能に作用する方法の原理を適応することによって、どのように行動するかをエリカに教えた」と述べている。

 元々、エリカは『アメリカン・ヒストリーX』のトニー・ケイ監督の別の映画で初デビューの予定があったが、ケイ氏の多忙によって白紙になったそうだ。


JST ERATO ISHIGURO Symbiotic Human-Robot Interaction Project

 7000万ドル(約75億円)が投資された、映画『b』のエリカの出演シーンにおいては、既に去年その一部が撮影済みだという。残りの撮影については、現在コロナの影響で保留となっており、2021年6月から欧州で再開する予定ということだ。

 なお、この映画の監督およびエリカの共演者は今のところ未定である。いずれにしても、まもなくAIロボットが初の銀幕デビューを飾る姿が見られることは間違いないようだ。


An effect of emotional expression in a conversation English

written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52292205.html
 

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