ストイックなのは知っていたが、これほどとは…。

 乃木坂46生田絵梨花6月21日放送の「乃木坂46時間TV」(ABEMA)のコーナー「乃木坂電視台」の中で、2か月前までまったく触れたことがなかったバイオリンとギターの生演奏を披露して、大反響となっている。

 もともとピアノ演奏を得意とする生田は、7月に開催予定であった出演舞台「四月は君の嘘」でバイオリニストの役を演じる予定であったこともあり、今回は音を出すだけでもかなり難しいと言われる楽器・バイオリンの生演奏に挑戦。

 5月某日の時点でバイオリンに触れたこともなかったというが、このご時世とあって、すぐには先生から直接の指導は受けられず、まずは独学でバイオリンの練習をスタート。6月に入ってから先生と対面のレッスンをようやく行うことができたものの、かなりのタイトスケジュールとあって、先生も「言い方悪いですけど、無謀っちゃ無謀ですよ」と言い切るほどで、やはりかなり過酷なチャレンジだったようだ。

 しかし、本番では少々ぎこちなさはあったものの、グループのシングル曲「帰り道は遠回りしたくなる」を無事演奏し終えている。そしてバイオリンの演奏を終えると、次はこちらもバイオリン同様に触ったことがなかったというアコースティックギター弾き語りも披露。こちらは歌声にも力強さがあり、安定感あるパフォーマンスを見せていた。

 ギターの演奏を終えると、生田は「2カ月弱でつたないところもあると思うんですけど」と前置きしたうえで「この自粛期間中に自分のモチベーションを保つ意味もあったし、あとは『みなさんのために何ができるかな』と思った時に、少しでもこんなちっちゃい自分でも勇気を届けられたらいいなと思ったので、今回こういう企画にさせていただきました」と、今回の挑戦を決意した理由を涙ながらに明かしていた。

 生田の演奏を聞いた松村沙友理や岩本蓮加といったメンバーたちは努力を惜しまない生田の姿に思わず号泣。現状に甘んじることなくストイックに頑張る生田の存在はグループ全体を引き締める効果もあるはず。当然、ファンも生田のパフォーマンスに心を打たれ、「バイオリンだけかと思ったら、ギターの弾き語りもかよ…いくちゃん、どうかしてるぜ」「さすが乃木坂が誇る鉄人」「いくちゃんは完全に努力型の天才だわ」「このステイホーム期間中でここまで自分を追い込んだ人なんて他にいないだろ」と、絶賛コメントが殺到している。

「生田に密着した昨年4月放送のバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)でも、そのタイトすぎるスケジュールが話題となっていましたね。その取材期間中に生田は2つのミュージカルを同時進行していたことに加え、今まで発表した全楽曲披露が恒例となっている乃木坂アニバーサリーライブも重なっているため、東京でミュージカルの稽古を6時間みっちりこなした後に、翌日に行われる乃木坂のライブのために大阪に移動。深夜までライブリハーサルを行い、その後も1人残ってピアノの居残り練習をし、睡眠時間3時間半で当日の全体リハーサルに臨むという多忙ぶりでした。それでもすき間時間を見つけると寝る間を惜しんで振り付けを確認。さらには他のメンバーが出演するドラマをチェックして作品の感想を伝えていましたし、とにかく休むことを嫌う自分に厳しいタイプなんでしょうね。それにしても今回の番組の記念すべきオープニングでは全身タイツ姿で登場して笑いを誘ったかと思えば、決める時はしっかりと決める。超人なのは知っていましたが、さすがの一言に尽きます」(アイドル誌ライター)

 また、生田は今後もバイオリンとギターの練習を続け、ライブや配信など、何らかの形でファンの前で披露したいという願望も打ち明けている。”努力の鬼”とも思える生田だけにおそらくその時にはさらに完璧に仕上がった演奏を見せてくれることだろう。

(石田安竹)

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