現在のバラエティー番組といえば「お笑い第7世代」を中心とした芸人メインの印象が強いが、そこに必要不可欠なのは、もちろん、華を添える女性タレントたちだ。そんな中、いつの間にか「特等席」をゲットしていたのが朝日奈央(26)。アイドル出身なのに「NGナシ」という、彼女の魅力を総ざらいする。

 昨年のテレビ番組出演本数が239本(ビデオリサーチ調べ)という、まさに「令和のバラエティー女王」としてブレイク中の朝日は、07年、小中学生向けファッション誌「ラブベリー」(徳間書店刊)の専属モデルとして業界デビュー。翌年、フジテレビ系の同名番組から派生した「アイドリング!!!」の2期生として、アイドルの仲間入りを果たした。当時を知るアイドル誌編集者が話す。

「率直に言って彼女の印象は『いい人』、そして『少し天然』です。インタビューなどで多少の無茶ぶりをしても一生懸命答えてくれますし、おもしろいことを言うわけじゃなくても、こちらの期待に応えようとする。その真摯さが好感度を呼ぶタイプですね」

 そんな真摯な姿勢が特に現れたのが「メスブタ事件」だという。13年8月放映のバラエティー番組「アイドリング!!!」(フジテレビ系)で「朝日を動物に例えると?」の問いに、メンバーの古橋舞悠(21)が「ブタ」と答えたことがきっかけだった。

「その番組は、MCのバカリズム(44)から『朝日さんは男なんですよね』と、よく突っ込まれていたように『朝日は実は男』というイジり方がお決まりでした。なので『ブタ』と言われた際『オスブタですよね、結局』と、バカリズムがトラップをかけたわけです。まんまとそれに乗った朝日は『違う、メスブタですよ!』と反論しました」

 それをおもしろがったバカリズムが「なになに、あなたは『オスブタ』じゃないんですか?」とあおると、朝日はムキになって「私はメスブタです!」と絶叫したという。

「キモは『メスブタ』という意味が持つ、性的な比喩をまったく理解していなかったとこと。彼女にしてみれば日頃から男だとイジられているので、オスブタというのが心外であって‥‥まあ、そのあたりが天然ですよね(笑)。もっとも、バカリズムはもちろん、スタジオの観覧席のファンやメンバーの一部も意味を理解しているので、彼女の『私はメスブタです!』の連呼に、スタジオ内は大爆笑に包まれました」(前出・アイドル誌編集者

 このほかにも、とにかく明るい安村(38)のパロディ「とにかく明るい朝日」を披露するなど、今や明石家さんま(64)やダウンタウンといった大御所の冠番組にも多数出演している朝日の素顔を6月30日発売の「週刊アサヒ芸能」(7月9日号)で特集している。

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