タレントりゅうちぇる6月26日に行われたオンライン・シンポジウム「【ダイバーシティ 3.0】個性を生かし合う世界へ~コロナによって多様性の未来はどうなる?~」にパネラーとして出席。有識者と共に、自らの考える“多様性”の未来、そしてまもなく2歳になる長男の育児について持論を語った。

【写真を見る】りゅうちぇる、パネルに「自分を好きになる!」とメッセージ

りゅうちぇるダイバーシティ(多様性)に持論

同シンポジウムはプロクター・アンド・ギャンブルジャパン株式会社(P&G ジャパン)とビジネスインスピレーションメディア・AMPが開催したもので、「これからの組織や社会、そして世界に必要な多様性のあり方」がテーマ

会場では新型コロナウイルス感染防止対策としてパネラー同士の間にアクリル板が立てられ、ソーシャルディスタンスも確保した中で行われた。

りゅうちぇるは「女の子が好き」と発言しており、“LGBTQ”と総称される性的マイノリティーには該当しない一方で、「小さい頃からかわいいものが好き、メークも大好き、おしゃれなものが大好き」というキャラクターで“ジェンダーレス男子”として注目を集める存在。

2019年の「超ダイバーシティ芸術祭」でアンバサダーを務め、障害や性、世代、言語、国籍を超えて支え合う社会の実現を目指し、活動に取り組んでいる。

ネラーとして登場したりゅちぇるは、「おととい、オレンジに髪を染めました! こんな時期っていうことで、皆さんにパワーと元気を」と明るくあいさつ。「自分はどういう人なんだろうというふうに迷って、傷つかないために自分を隠して、という幼少時代を過ごしてきたんですね。大人になって自分の居場所ができて、仲間ができてようやく自分を出せるよになったんです」と振り返り、「皆さんにちょっとでも“多様性”について考えるきっかけを与えられるような発言をしていきたいなと思っています」と思いを語った。

りゅうちぇる、多様性とは「理解はできなくても認め合う」

シンポジウムでは、りゅうちぇるオリジナリティーあふれる持論を展開した。

「多様性とは?」というテーマでは、パネラーに出された水のグラスに注目し、「今、この番組で僕のものもストローがついてるんですけれど、普通、テレビで男性の出演者の方のお水にストローをつけるって絶対ないんです。そういうところに実はみんなの固定概念、決めつけが(潜んでいる)」と指摘。

「多様性は実現したら素敵なことなんですけど、子どものころから(周囲の環境の中で)どんどん固定概念は育っていくもの。だから急に変えることは難しいんですけど、“強要をしない”ということは今からでもできる」「“理解はできなくても認め合う”ことが多様性だと思っている」と語り、まずは自分と他者との違いを認め合うことから始めることが重要とした。

また、まもなく2歳になる長男の子育てにとりくむパパとしての視点からの発言も。

「パパがおむつ替えできる施設が公共の場に全然ない。まず日本から、国を挙げてパパも子育てしやすいような環境ができてくれば、男性も『(積極的に育児を)やろう』というきっかけづくりにもなるのでは」と指摘した。

今回のシンポジウムを通して今後、どのような活動を行いたいかというテーマでは、「自分を好きになる」を掲げたりゅちぇる。「子育ても“自己肯定感を高める”がテーマで。とにかく息子には、ただいるだけで誰かに愛されるっていう安心感を持ってもらいたい。『大好きだよ』ということを毎日口に出すようにしています」と子育てのテーマを披露。

「自分を好きになる土台を作ってあげると、壁につまずいたときに立ち上がる力ができると思います。自分を愛してあげられる大人になれば、社会に出ても、仕事をするにあたっても、性の問題に携わるときも思いやりが持てるし、相手との距離感、言葉掛けも変わってくる。僕は、自信に根拠はいらないと思っています」と、自己肯定感を高めることの意味を強く訴えた。

■ となりの“アライ(仲間)”に…多様性の今後

このシンポジウムには、りゅうちぇるに加え、東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野の近藤武夫准教授、プライドハウス東京およびグッド・エイジング・エールズ代表の松中権氏、そしてファシリテーターとしてジャーナリストの治部れんげ氏が参加。

ダイバーシティ&インクルージョン」を経営戦略として掲げるP&G ジャパンの営業統括本部アソシエートディレクター・市川薫氏を含めた5人が、コロナ禍によって多様性の未来はどのように変化していくかといったテーマに沿って意見を交換した。

多様化を意識した今後の活動について、市川氏は「もっと相手を知る努力をする」と回答。近藤氏は「格差センシティビティ」とパネルに書き、「さまざまな場所に存在する格差に気付くセンスを社会の中で育てていきたい」と発言。

松中氏はLGBTについての同盟、仲間を意味する「アライ」という言葉を使用し、強く意識しなくても、ちょっとしたことで隣にいる人を気軽に救うことができるという思いを込め、「となりのアライ(になりたい)」と発表した。(ザテレビジョン

「おととい染めました!」とオレンジヘアで登場したりゅうちぇる