レイジングループデスマッチラブコメ!』のKEMCOに所属していたシナリオライターディレクターのamphibian氏が、自身のTwitter上で、KEMCOのブランド元である株式会社コトブキソリューションを退社したことを明かした。

 amphibian氏は、『鈍色のバタフライ『トガビトノセンリツ』『D.M.L.C.デスマッチラブコメレイジングループを代表作に持つシナリオライター。特にディレクターを兼務した人狼を題材にしたアドベンチャーゲームレイジングループ』で新進気鋭の異才として注目を集め、『D.M.L.C.デスマッチラブコメ』は、今年『デスマッチラブコメ!』としてリメイクもされた。

(画像はMy Nintendo Store『レイジングループ』より)

 KEMCOのアドベンチャーゲームを代表する中心人物的な存在だったため、この発表はファンには驚きの内容といえるだろう。amphibian氏は、KEMCOを離れる理由を「直近のプロジェクトを通し、力不足を痛感したためです。これ以上周りに迷惑をかけず野に下るのが妥当と勝手に判断しました」とし、「会社側とはきちんと話をし、円満に退職しておりますので、そこはご安心下さい」とした。

 また「関連作、および、将来的に作ると発表していたものについては、amphibianの手を離れることとなります」という。

 昨年の東京ゲームショウでは、amphibian氏の新作がノベルティを通して『RD(仮)と発表されており、瀬戸内海沿岸の架空の街を舞台に、「人魚」を題材にした伝記ホラー、さらに主人公は「少女2名と+α」としていた。

 今回、amphibian氏が退社理由にもなった「力不足を感じたという直近のプロジェクト」というのが、この『RD(仮)』なのかは不明だが、「将来的に作ると発表していたものについては、amphibianの手を離れることとなる」とのことなので、この『RD(仮)』も以後はamphibian氏が携わらない可能性が高そうだ。

 amphibian氏は今後のことについては「amphibian名義および本アカウントは継続し、フリーの物書きとして生きていくことを目指します」、「状況が変わり次第、Twitterなどでご報告できればと思います」としており、以後はフリーランスとして活動するようだ。

 なお、KEMCO公式Twitterアカウントは、このamphibian氏の独立に対して、中の人の独り言として「ありがとうね がんばれ がんばれよ ずっと応援しています」とツイートエールを送った。アドベンチャーゲームに新風を吹き込んだamphibian氏、今後のフリーランスでの活動を見守りたい。

ライター福山幸司

85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter@fukuyaman