「3密」――もはやこの言葉を聞いたことがない人はいないだろう。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、避けるべき3つの密「密閉・密集・密接」のことだ。

しかし北海道石狩市の3密は少し違う...こちらの写真を見てほしい。

密入国・密輸・密漁(画像はひでお@hideonakamuさん提供)
密入国・密輸・密漁(画像はひでお@hideonakamuさん提供)

「許すな『密入国・密輸・密漁』 なくそう『不法就労』!!」

石狩市役所の庁舎に掲示された、こんな懸垂幕がツイッターで話題になっている。密入国・密輸・密漁...日本海に面した石狩ならではの「3密」といったところだろうか。

ツイッターではこちらの懸垂幕に対し、

「次元が違いますな...」
「こっちも大事ですね......」
「同じ文言でも、その内容は土地柄によって変わるということですね」
「石狩市だけじゃなくて北海道全域です」

といった声が寄せられている。

警察署「偶然だと思います」

Jタウンネットは29日、石狩市役所広聴・市民生活課の担当者に話を聞いた。

密入国・密輸・密漁(画像はひでお@hideonakamuさん提供)
密入国・密輸・密漁(画像はひでお@hideonakamuさん提供)

担当者によれば、この懸垂幕は20年6月いっぱい掲示されていた。

毎年6月は法務省入国管理局が定めた「不法就労外国人対策キャンペーン月間」。石狩市ではこれを地域住民にアピールするため、スローガンが掲げていたそうだ。

懸垂幕の下部には「石狩・厚田地区沿岸防犯協力会」「札幌方面北警察署」と記載されている。Jタウンネットは30日、北警察署警務係の担当者にも話を聞いた。

担当者によれば、スローガンや懸垂幕の制作は石狩沿岸防犯協力会が主体となって行っている。同会は漁業関係者などで構成され、海岸付近の警備・警戒の面で警察に協力しているそうだ。

このスローガンはいつできのか...担当者に聞いてみたが、詳細は分からなかった。

ただ昨年以前も、毎年6月には同じ幕を掲示していたと思う、と担当者。そのため、このスローガンが「石狩の3密」として話題となっていることに対しては、

「垂れ幕は前からあるので、密が重なって『3密』になっているというのは偶然だと思います。コロナだからこの懸垂幕を掲示しているというわけではないと思います」(警務課担当者)

コメントしている。

密入国・密輸・密漁(画像はひでお@hideonakamuさん