東京都での新型コロナウイルスの新規感染者が100人を超えた2日、東京都医師会の尾崎治夫会長は「夜の街」へ行く事を1ヶ月我慢するよう呼びかけた。


尾崎会長は、新型コロナウイルス感染症の流行当初から外出自粛の呼びかけを行い、東京都の新規感染者が連日2桁となった6月中は、第2波の前兆ではないかと心配する人たちに向け「New Lifestyle」の提案を行ってきた。「さほど心配する事態ではないであろう」との見方だったが、7月2日の午後に新規感染者数が100人超となったことから「『夜の街』から周辺への拡大が、拡がってきた能性大」とコメント。都民に対し自身の行動を見直し、強い自覚を持った行動を取るよう求めた。


今回の感染者増加の主因について尾崎会長は、「ステップ・スリーでも解除の対象になっていない『接待を伴う飲食店』が、緊急事態宣言解除以前から自粛要請を守らず営業を続けてきた」ことにあると指摘。解決方法として、「特定の施設に対して法的強制力を伴った休業要請ができる法整備」「ホストクラブキャバクラ、カラオケ、ライブハウスターゲットを絞ったガイドラインの徹底とステッカーの表示」などを挙げ、現時点でもっとも現実的なのは「危ないお店等に行かない人を増やす事を促すこと」だとした。


特に尾崎会長が注視しているのは「20代から40代の活動的な皆さん」。今後1ヶ月は、「夜の街」として有名な繁華街で、マスクを外した飲食、特にアルコールが入り大声で話すような「感染の可能性が高いお店には近づかない」、そういった店の関係者や最近出入りした友人とは「会食しない」ということを呼びかけ。高齢者、医療・介護関係、学校等に感染が拡がれば「日本の危機が再び訪れる」として、「とりあえず1ヶ月我慢して」と協力を求めている。


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