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インドネシア西ジャワ州に住むアリヤ・ペルマナ君(14)が「世界一の肥満児」とのレッテルを貼られたのは、まだ10歳の時だった。体重が193キロにまで達したアリヤ君はその後、命の危険を感じてダイエットや運動に励み、約3年半で110キロの減量に成功した。そのアリヤ君が、腕のたるんだ皮膚の切除手術をした時の様子を捉えた動画が公開され、話題となっている。

10歳にして体重が193キロにまで達し「世界一の肥満児」と呼ばれたアリヤ・ペルマナ君は、これまで何度もメディアに取り上げられきた。アリヤ君は多い時には2人前の食事を一日5回食べ、睡眠時無呼吸症候群を発症し、歩くことさえ困難になった。学校にも行けず、友達とも遊べなくなり、命の危険を感じるようになったアリヤ君は、ダイエットや運動を始め、11歳にして胃袋を大幅に切除するスリーブ状胃切除術を受けた。

効果は徐々に現れ、12歳の時のインタビューでは「友達と遊んだり、サッカーテニスバドミントンもできるようになった。それに毎日学校に通えるようになったことが一番嬉しいよ」と笑顔で語り、83キロもの減量に成功したことを明かした。さらに今年1月には、プロのボディビルダーでありパーソナルトレーナーであるアデ・ライさん(Ade Rai)とのトレーニングや食事制限で、体重を110キロも落としたことが伝えられた。

そして先月末、YouTubeチャンネル『truly』にアリヤ君が腕の余分な皮膚の切除手術を受けた時の様子を収めた動画が公開された。アリヤ君の手術は昨年7月、西ジャワ州バンドンのハサンサディキン病院で約5時間をかけて行われており、医師は手術後の会見でこう述べていた。

「アリヤ君は始終冷静で、手術前には『心の準備はできてるよ』と笑顔を見せていた。手術をすることを心待ちにしていたようだ。2週間の入院後、退院が可能だ。」

「手術は今後、胸、腹部、脚、臀部の順番であと4回予定している。手術の間隔は3~6か月で、全て終了するには2~3年かかる。次の手術は皮膚を切除するだけでなく、胸を形成する必要があるので、今回よりも難しく時間もかかるだろう。ただアリヤ君は手術に前向きのようだ。」

一方のアリヤ君は手術後、次のように語っている。

「運動する時にたるんだ腕の皮膚が擦れるし、邪魔で仕方なかったんだ。だから手術が成功してとても嬉しいよ。これからは半袖のシャツも着られるようになるし、自分に自信がついたよ。」

そして記者から「過去のあなたの等身大パネルを見るのは恥ずかしい?」と質問されると迷わず「ノー」と答え、「過去は過去。それをバネに前に進むしかないね」と非常に前向きな言葉を返した。その表情は「僕はここまで頑張ってきたんだ。もう二度と“世界一の肥満児”と呼ばれることはないよ」という自信や強い意志で溢れていた。

なお2回目の手術は、新型コロナウイルスの拡大により延期になったままだが、アリヤ君は今も適度な運動と規則正しい食事で体重を維持しているそうだ。

画像は『Sinfo News 2019年6月17日付「Aria Permana Butuh Dana Ratusan Juta untuk Operasi Kulit Bergelambir」』『LINE TODAY 2020年1月27日付「Perjuangan Arya, anak obesitas yang berhasil turunkan bobot 110 kg selama 3 tahun」(Foto: Kompas)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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