中国は国内総生産(GDP)で日本を追い越し、多くの先端技術を掌握してきたため「日本をすでに追い越した」という論調があるようだ。では、実際にはどうなのだろうか。中国メディアの百家号は6月26日、「中国はすでに日本を完全に追い越したのか」と題する記事を掲載した。

 記事は9つの点から日本と中国を比較し、「どちらが優勢か」を論じている。最初に比較したのは「軍事面」。軍の数、質、戦闘力のいずれも「中国はとうの昔に日本を追い抜いている」と主張した。軍備では弱い部分もあると認めながらも「数では負けていない」ので、米国が後ろに付いているとしても日本は中国に対峙する勇気はないはずだと余裕を見せている。

 2つ目は「経済面」で、こちらは「引き分け」と主張。その理由は、GDPでは中国が上だが、1人当たりのGDPでは日本の順位が高いためで、中国の経済成長率と世界中にいる華人や華僑の資産を計算に入れれば「あと20年で1人当たりのGDPでも日本を超えられる」と強気の姿勢を示している。

 3つ目は「生産量」、4つ目は「インフラ建設能力」で、いずれも「中国の圧勝」だとしている。高速道路の建設速度、総距離、高層ビルの多さ、インフラ整備の予算でも日本は中国に敵わないという。確かに中国の生産量や建設速度の速さは目を見張るものがあるが、質が伴っているかどうかには疑問符がつくのではないだろうか。5つ目の「ビッグデータ」と6つ目の「世界への影響力」も「中国の方がずっと上」だと主張した。人口が多く個人情報保護などほとんど関係ない中国の方がデータを収集しやすいのは言うまでもない。

 しかし、残りの3つの「民度」、「科学技術」、「ノーベル賞受賞者数」ではいずれも日本のほうが優れていると紹介。中国人は海外旅行で「国の恥をさらす」行為が良く見られたとして観光地の写真を掲載しているが、行列と行列の間の通路には投げ捨てられたごみがたまっている様子が写っている。最近では海外での行動にはかなりの改善がみられるようになったが、中国国内のマナーはまだまだ改善の余地が大きい。

 記事は、日本と中国の優劣は分野によって差があり、「完全に日本を追い抜いた」わけではないと言いたいようだ。何かにつけて優劣をつけたがり、一番になりたがるのは中国の傾向と言えそうだが、少なくとも日本の実力をある程度は認めているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

優劣をつけたら見えてきた「中国は日本を追い越したわけじゃない」=中国報道