Ubisoftは、基本無料の新作バトルロイヤルゲームHyper Scape』発表した。アメリカやイギリスなど、欧米の一部地域にて先行してテストを開始しており、TwitchにUbisoftのアカウントを紐付けた状態でストリーミングを視聴するとキーが貰える、Valorant形式のキャンペーンを展開している。なお、日本からは残念ながら参加できない。

 対応プラットフォームはPlayStation 4Xbox One、PC。正式サービスや日本でのテストについては未定だ。

 『Hyper Scape』はUbisoft Montrealが開発するバトルロイヤルゲームだ。今から約30年後の未来を舞台に、100人の戦士が仮想都市ネオ・エルカディアで最後のひとりになるまで戦う。メインとなる「クランラッシュ」モードはソロあるいは3人チームでゲームに参加し、ほかの敵が全て倒れるか、ショーダウンと呼ばれるフェーズで「クラウン」を45秒守り続けたチームの勝利となる。

 「都市型バトルロイヤル」を名乗るだけに、本作は巨大建造物が建ち並ぶマップでのバトルロイヤルとなる。「バトルロイヤル」というと荒野の中に町が複数存在するようなイメージがあるが、本作の戦闘は全て巨大都市ネオ・エルカディア内で行われる。

 狭い屋内と開けた屋外、地上から屋根の上まで、高低差の激しい垂直型のバトルロイヤルを目指して設計された都市だ。リアルさを無視した仮想都市なので、プレイヤーを空高く飛ばすジャンプパッドのような設備も設置されている。

(画像はUbiBlogより)

 マップのほかに、ゲームではマップ上で武器と同様に見つけることができるアビリティ「ハック」が重要な要素となる。地雷の設置、周囲の索敵、攻撃を防ぐ巨大な壁など、攻撃や防御、移動に使える武器とは異なる特殊能力だ。マップ内で同じものを見つけることで武器やハックはアップグレードでき、装弾数やクールダウン時間などが改善される。
 武器とハックはそれぞれふたつまで装備できるので、マップを探索してより自分に合ったものを探そう。

 バトルロイヤルゲームでおなじみの崩壊システムは、円形ではなく都市区画ごとに崩壊していく。また、道半ばで死亡した後も、幽霊のような「エコー」として周囲の索敵で生存しているプレイヤーを助けられる。敵を倒せば復活するためのアイテムも登場するので、最後まで気が抜けない。

 ほかにも、ゲームでは「無限弾薬」や「低重力」といったゲームプレイを変更するイベントが発生する。イベントは自動ではなく、Twitchの視聴者投票も考慮されて決定する。

(画像はUbiBlogより)

 『Fortnite』や『PUBG』に始まり、『Call of Duty: Warzone』、『Apex Legends』、『荒野行動』など、バトルロイヤルゲームはさまざまなプラットフォームで熾烈な競争が続いている。都市型バトルロイヤルとして、一風変わったビジュアルの『Hyper Scape』は、競争が激しいこのジャンルでどのような地位を獲得するだろうか。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros