全国的に感染者が拡大しつつある、今日この頃。またしても感染リスクが高まってきています。そこで、感染リスクに備えて、民間の医療保険への問い合わせが急増しているそうです。以前に比べると収束してきたとはいえ、第2波、第3波の襲来の可能性を考えると、民間の医療保険に入るべき?と迷っている女子も少なくないのではないでしょうか。今回は、コロナに感染した時の医療費から民間の医療保険から支給される給付金についてお話します。

コロナに感染した場合、医療費はいくらかかるの?

首都圏を中心にコロナ感染者が増えています。自分もいつ感染するかわからないと、不安になっている女子も多いことでしょう。

コロナに感染しても8割程度の人が軽症といわれていますが、軽症といっても発熱や呼吸器症状が1週間程度続くようですし、場合によっては、重症化する可能性も。万が一重症化してしまったら、人工心肺装置の装着が必要になり、回復するまでに月単位を要するケースもあります。長期戦になれば気になるのが、医療費。もし、コロナに感染してしまったら、どれくらいの医療費がかかるのでしょうか?

実は、新型コロナウイルス感染症は、令和2年1月28日に指定感染症に指定されており、PCR検査を含め、必要な医療費は公費で負担されます。つまり、医療費は原則かかりません。ちなみに、PCR検査を受けた結果、陰性となった場合でも検査費用は公費で負担されます。

ただし、住んでいる地域によっては、一部負担が生じるケースも。例えば、東京の場合、住民税の一部である「市町村民税所得割額」が56万4,000円を超えると、月2万円の負担になります。とはいえ、その金額が上限になりますから、コロナにかかっても医療費についてはそんなに心配しなくてもよさそうですね。

コロナ感染でも民間の医療保険から給付金が支給される!

コロナに感染しても医療費の心配はあまりないようですが、既に民間の医療保険に加入している場合、コロナに感染した場合には、給付金が支給されるのでしょうか?

多くの保険会社では、新型コロナウイルスに感染し、医師の指示のもと入院した場合は、通常の病気での入院同様、医療保険から入院給付金を支払うとのこと。また、新型コロナウイルスの疑いで医師から入院を指示され、検査の結果、陰性であった場合でも入院給付金は支払われます。

でも、緊急事態宣言が発令されていた頃は1日に感染者100名を超え、病院のベッド数が足りない状況がありましたよね。その時には、軽傷者は、ホテルや自宅で療養していました。

では、ホテルや自宅で療養した場合には、給付金は支給されないのでしょうか?実は特例で、ホテルや自宅での療養でも、医師の診断書があれば、通常の入院同様、給付金を支払うとしている生命保険会社が多いようです。

また、最近は感染防止対策として、電話診療やオンライン診療が普及しています。もし入院給付金に加えて、通院給付金が支給されるタイプの医療保険に加入している場合、電話診療やオンライン診療を受けた場合でも、一般的な通院をしたとみなして、通院給付金を支給するケースもあるようです。

各保険会社により対応は違いますので、詳細は、自分が加入している保険会社に問い合わせをしてくださいね

民間の医療保険は必要?加入する前に「公的保険」について知っておこう

コロナに感染し、民間の医療保険に加入していたケースでは、コロナが指定感染症に指定されているため、医療保険の給付金分が得をしたような形になりますが、そもそも民間の医療保険に加入する必要があるのでしょうか?

まず、民間の医療保険に加入する前に私たちが加入していている「公的保険」でどれくらいの保障がカバーされるのかを知っておきましょう。

現在、私たちが病院で治療を受けたり、薬をもらったりしても、基本的に自己負担は3割です。その他に1か月の医療費には自己負担限度額の割合が決められていて、超過分を申請すると還付が受けられる「高額療養費制度」もあります。この制度を使えば、健康保険が適用になる診療については、1か月で多くても9万円程度に抑えることが可能です。

例えば、医療費を自己負担分で30万円請求されたとしても、後日請求すれば、高額療養費で約21万円が戻ってくるというわけです。高額療養費の対象となる医療費は入院だけではなく、通院であってもOK!また、高額な医療費がかかりそうだなとあらかじめわかっている場合には、事前に病院に「健康保険限度額適用認定証」を提出しておくと、高額療養費を超える医療費を立て替えることなく、9万円を払うだけですみます。

このように話すと、民間の医療保険に入る必要はないと思う人が多いと思いますが、そうとも言い切れないケースも。貯蓄が全くない場合には、9万円を支払うのも厳しいので、いざという時に保険金が給付されれば心強いでしょう。また、差額ベッド代や先進医療など、健康保険が使えない費用については全額自己負担になります。民間の医療保険は、こうした公的保険ではカバーされない部分について考え、それに備えるイメージで入るとよいでしょう。

また、医療保険に加入する際には、現在の医療ニーズに合っているかどうかも確認することが大切です。最近は、入院しても入院日数の短期化が進んでおり、入院保障中心の医療保険はあまり役に立たない傾向にあります。医療保険に加入する場合には、最新の医療技術や通院治療を保障している医療保険かどうか調べて上で、加入するようにしましょう。

コロナに罹らないことが一番ですが、転ばぬ先の杖
として保険はしっかり見直しておきましょう。

プロフィール

マネーの賢人 高山一惠

ファイナンシャルプランナー(CFP)/(株)MoneyYou取締役2005年女性向けFPオフィス株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社MoneyYou取締役へ就任。お金の総合相談サイト『FP Cafe』や女性向けマネーメディアMocha」を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は『やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(河出書房新社)、『パートナーに左右されない自分軸足マネープラン』(日本法令)など多数。株式会社Money&Youhttps://moneyandyou.jp/ FP Cafe:https://fpcafe.jp/ Mocha:https://fpcafe.jp/mocha   マネラジ。:https://fpcafe.jp/mocha/features/radio     Money&You TV:https://fpcafe.jp/mocha/features/mytv

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