ついこの間、日食騒動が発生し大いに話題となったわけですが、ここに来て急にとんでもない天体ショーが発生するのだとネットで話題となっております。それは「惑星直列」という現象で、情報によりますと、500年に一度のことなのだという。それほどまでにレアな現象が何故、今急に話題となっているのでしょうか。

惑星直列とは

惑星直列とは、太陽から見て直線に惑星が並び、定義としては曖昧だが、そのブレ角度は90度以内の状態を言うのだということです。

つまり太陽から見て、一直線に水金地火木土天海が並んでいる(実際には点にしかなりませんが)状態になるはずです。

理論上地球からも火星・木星・土星・・・と星が重なって見える・・・はずではありますがそんな事が本当に発生するのか。しかも7月4日に発生するということでザワついております。

ということで7月4日は、惑星直列が発生する!そんな期待をしたいところではありますが、否定的な意見もあることを紹介しておかなければなりません。

惑星直列ではなく、惑星が並んで見えるだけ・・・という意見も

俗に言う惑星直列となるのではなく、夜空に惑星が並んで見える・・・という状況になるだけだという意見も。

そもそも明確な定義がなく、曖昧な状況でどちらかといえば「オカルト」に近いようなそんな現象であると言えるのかもしれません。

とはいえ、JAXAはやぶさ2も以前「惑星直列」について言及しておりましたので、天体マニアの間では割と人気の現象です。

ちなみに、惑星直列が発生すると、互いの重力の影響で、大地震やら疫病やら良からぬ問題が発生するなどと、まことしやかに囁かれておりますが、果たしてそんな事があるのでしょうか。

ファクトチェック!惑星直列ではなく、惑星が勢揃いとなる。が正解

国立天文台によりますと、7月4日は惑星直列ではなく「惑星が勢揃い」という表現となっております。つまり一直線に並ぶのではなく、夜空に惑星たちが勢揃いするように見えるという機会がやってくるようです。

7月下旬、明け方の空に全ての惑星が勢ぞろいします。西南西の地平線近くにある木星から始まり、空を横切って土星、海王星、火星、天王星、金星が並び、東北東の地平線近くには水星があります。このように夜間に全ての惑星が地平線の上にあるのは珍しいことです。

引用:国立天文台

どうやら「惑星勢揃い」がいつのまにか惑星直列となり、はたまた500年に一度などという、センセーショナルな言葉も付随し、拡散した模様。

ちなみに、7月4日という表記もなく、7月下旬という表現となり、もはや7月4日と惑星直列の意味合いと因果関係は全くなくなってしまっておりますが、いずれにせよ、貴重な天体イベントとなることは間違いないので、見ておいて損はないでしょう。(ただの星にしか見えませんが)

もちろん無重力状態になるとか、地球ヤバいということは一切ありませんのでご安心ください。



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7月4日は500年に一度の惑星直列とネットで話題、ファクトチェックした結果