忍者FPSShadow Warrior』の公式Twitterアカウントが「ティザートレイラー準備中。お静かにお願いします!」という看板の画像をツイートした。

 日本時間7月12日午前4時よりスタートするDevolver Digitalのオンラインイベント「Devolver Direct」で新作『Shadow Warrior』がお目見えする可能性がある。Devolver Digitalは2013年に発売された『Shadow Warrior』のパブリッシャーだ。2016年に『Shadow Warrior』が発売され、時期としても2020年はちょうど良い頃だといえるだろう。

(画像はSteam『Shadow Warrior Classic 』より)

 『Shadow Warrior』は1997年に3D Realmsが発売したFPSだ。シリーズを通して戦いを生業とする男、ローワンが主人公を務める。

 『Duke Nukem 3D』で有名なBuild Engineを使った初代『Shadow Warrior』は、現代的な銃やハイテク武器、手裏剣や刀を使った戦闘が特徴。かんちがいした日本をイメージしたマップが印象に残る。
 また、どう見ても日本のアニメの画像をそのまま使ったポスターなど、日本文化への言及が多いことでも有名。硬派な世界で異彩を放つアニメ風の美少女の水浴びシーンに度肝を抜かれたという方もけっして少なくないはずだ。

 本作はSteamにて『Shadow Warrior Classic 』という名前で完全に無料で配布されている。興味があってまだやったことがないという方、は一度遊んでみて欲しい。

(画像は『Shadow Warrior』より)

 その後、Devolver Digitalがオリジナル版を開発した3D RealmsとパブリッシャーのGT Interactiveからライセンス供与をうけ、ポーランドのゲームデベロッパーFlying Wild Hogが全く新しい『Shadow Warrior』を制作した。

 新『Shadow Warrior』もローワンが主人公。前作では本人についてあまり言及されなかったが、本作では自身の秘密基地に収集した多数のコミックが飾っているなど、ローワンはかなりのコミックオタクと設定されている。

 戦闘中でも軽口を忘れず、ゲームの開始やローンチトレイラーでは映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の有名な挿入歌「ザ・タッチ」をノリノリで歌いながら登場するなど、本作のローワンは自信家でノリが良く、かなりオタクな人物として描かれている。

 とはいえ、ゲーム自体はいたって硬派だ。ノビツラ=カゲと呼ばれる妖刀を巡り、人間界と魔界を巻き込んだ物語が繰り広げられる。戦闘は剣と銃が主体で、ダッシュや剣を使った必殺技のような体術を駆使しておびただしい数の悪魔と戦う。ポイントを消費して主人公の能力を開花させるなど、本作からの新しい要素も多い。

 全体として、前作にあった硬派でユーモラスな雰囲気はしっかりと踏襲し、新作らしく新たな要素も加えた素晴らしいリブート作品だったといえる。

 2016年には新『Shadow Warrior』の世界観を引き継いだ『Shadow Warrior 2』もリリース。ローワンの新たな戦いが描かれた。協力プレイにも対応し、新たな楽しみが提供されている。

(画像はSteam『Shadow Warrior 2』より)

 はたしてどのようなティザートレイラーが準備中なのだろうか。Devolver Digitalのオンラインイベント「Devolver Direct」は、日本時間7月12日午前4時スタートだ。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros