ロボット掃除機や食洗機など、時短できる家電を取り入れる人が増えています。家づくりやリノベーションの際に、そうした家電を使いやすくする工夫をしておくと、より使いやすくなり、時短にもつながります。

リノベーション会社に勤務していた時に多くのお宅を取材した経験から、ライターの安藤小百合さんが「これは便利」と感じたアイデアを紹介してくれました。

ロボット掃除機、大型食洗機…。便利な家電・設備に最適な家づくりを

ロボット掃除機がフル稼働!家具を造作して床から浮かせる

家具を浮かせてロボット掃除機をフル稼働
ロボット掃除機を使うために床をフラットにするのは、いまや常識。でも、脚付きチェストやテレビ台などの置き家具があると入り込めず、隙間にホコリがたまってしまいます。

そんな悩みを解消するのが、「浮かせられる家具はすべて浮かせる」という発想。ダイニングテーブルやソファは難しいですが、テレビ台、収納棚、作業デスクなどは床から浮かせて造作すると、ロボット掃除機が稼働しやすくなります。

こうした家具を造作したお施主さんは、「床が家具で隠れないので空間が広く見えます」「家族全員が床にモノを置かないよう意識するようになりました」と話していました。

充電は見えにくいところで。ロボット掃除機専用基地をつくる

ロボット掃除機専用基地をつくる

ロボット掃除機がリビングで姿あらわに充電している姿はかなり生活感がありますよね。そこで、見えにくい場所にロボット掃除機の充電基地をつくるお宅が増えています。

床から浮かせて造作した収納棚の下部を充電基地にし、収納の内部にコンセントを設ければ、充電器のコードは収納の中に隠れてしまいます。収納の中で充電できれば、「掃除機ロボットと充電台にホコリが積もって拭き掃除が増えた!」なんてことも起きません。

鍋もまな板も!食洗機は大型の方が満足度が高い

食洗機

yukiotoko / PIXTA(ピクスタ)

新築やリノベのタイミングで食洗機を入れたものの、「大きいものは必要ないよね」と小さいサイズを選んでしまい、暮らし始めてから後悔している方は実はとても多いです。

選ぶなら、鍋、フライパンまな板、家族全員分のどんぶりなど、スペースを気にせずガンガン入れられる大型サイズの方が満足度は高いようです。

これまで取材した中で断然人気だったのは、ミーレの食洗機。とある共働きのご夫婦は「ミーレの食洗機を入れるためにキッチンをリノベしたと言っても過言ではないかも。もうコレがない生活には戻れません」と絶賛していました。

洗濯乾燥機はウォークインクロゼットに設置するのも手

室内干し派が増えている昨今は、洗濯乾燥機も人気のアイテム。でも、洗面脱衣所に設置してしまうと、洗う→しまうの動線がイマイチ。

以前取材せていただいたお宅ではウォークインクロゼットの中に洗濯乾燥機を設置していました。着替えたその場で洋服を洗濯機に入れられますし、数歩の移動で洋服を収納できてとても便利だなと思いました。

さらに、ウォークインクロゼットを広めに取って家事室としての機能をプラスしたお宅もありました。アイロンがけをしたり、衣類をたたんだりする作業台を設置すれば、衣類まわりの作業すべてがウォークインクロゼット内で完結します。

また、作業台の一画に洗面ボウルを設置して、そこでつけ置き洗いや靴洗いをしているお宅もありました。

家づくりの際は便利な家電を最大限生かせる工夫をして、より効率よく活用したいものですね。

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