海外では子供達の安全を考慮し、幼いうちから緊急通報用番号へ電話のかけ方を教える家庭も多いが、まだ子供ゆえに「宿題を手伝って」「ズボンがうまくはけない」など緊急ではないケースもあるようだ。そんななかイギリスの6歳女児の緊急通報は、一歩間違えれば母親が逮捕されてしまうような一言を口にしていた。『Mirror』『LADbible』などが伝えている。

英スタッフォードシャー州ベンティリーに住むヴィッキーピッチフォードさん(Vicky Pitchford、29)にはルビーちゃん(Ruby)という6歳の娘がいるが、ヴィッキーさんはルビーちゃんがしでかした他愛もないイタズラに驚かされることとなった。

ある日のこと、ヴィッキーさんはいつものようにルビーちゃんの遊び相手となり、一緒にプロレスごっこを楽しんでいた。その後、ルビーちゃんは自分専用のスマートフォンで遊び始めたため、ヴィッキーさんは寝室の片付けをしようと2階に上がった。

するとルビーちゃんが寝室に入ってきて、スマートフォンをヴィッキーさんに見せながら「警察とお話しをしているの」と話しかけてきた。ヴィッキーさんは本気にせずに聞き流していたが、ルビーちゃんが音声をスピーカーフォンに切り替えた途端、電話口から「こんにちは!」と呼びかける男性の声が聞こえた。

驚いたヴィッキーさんはルビーちゃんからスマートフォンを取り上げてディスプレイを確認すると、緊急通報用番号「999」に電話をかけていたことが分かった。慌てるヴィッキーさんに電話口の男性オペレーターは、「娘さんが、あなたに脚を掴まれたことから『ママを刑務所に連れて行ってちょうだい』と言ってるんですよ」と話した。

ヴィッキーさんが驚いたのは言うまでもない。のちにヴィッキーさんはこの時のことを次のように振り返っている。

「男性オペレーターが話した内容を、本当に信じることができませんでした。その瞬間、ルビーは大笑いしながら部屋中を駆け回っていたためにオペレーターは笑いだして、私も笑いが止まらなくなっちゃったんです。私達はずっと笑っていたんですよ。」

どうやらルビーちゃんは、プロレスごっこの時にヴィッキーさんから這って逃げようとしたものの足を掴まれて引き戻された時のことをオペレーターに「通報」したようだ。ルビーちゃんにとってはちょっとしたイタズラのつもりだったようだが、一歩間違えると警察官が自宅に駆けつけていたかもしれない事態にヴィッキーさんは驚きを隠せなかった。

しかしながら、ヴィッキーさんは「ある意味、ルビーが緊急通報の仕方を覚えていたことを誇りに思います」と称賛している。実はヴィッキーさんは時々パニック障害で発作を起こすため、いざという時に備えてルビーちゃんに緊急通報のダイヤルの仕方を教えていたのだ。

ヴィッキーさんは「私が助けを必要とするときにルビーは私を救うことができるのです。娘に自分専用のスマートフォンを与えているのもそんな理由からなんです」と話している。しかし今回、ルビーちゃんは自分のために緊急通報ダイヤルを利用し、大人達を笑いの渦に巻き込んでしまったようだ。

画像は『Mirror 2020年6月27日付「Mum’s disbelief as daughter, 6, dials 999 and asks them to take her to ‘mummy jail’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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