―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―


◆激安ポルシェに男の人生を捧げよ!

 ポルシェは永遠の夢。中古だったらなんとか……、という思いは、ここ数年の異常なポルシェ911の価格暴騰によって打ち砕かれてきたが、新型コロナの影響で911の中古相場に地殻変動が起きていた! フェラーリカウンタックでは見られなかった新型コロナスーパーカー相場への影響について、”ポルシェ通のナベちゃん”こと渡辺敏史氏と激論を交わしました!

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi

新型コロナで中古ポルシェが4割暴落!? 狙い目はこれだ!

清水:ナベちゃん、中古車サイトを見てビックリしたよ!

渡辺:911の相場、下がってますね~。

清水:ついこの間まで、“おっさんポルシェ”こと996型911(’97年~’04年生産)だけが飛び抜けて安くて、それ以外の911は、空冷も水冷も最低500万円~って感じだったけど、996型の次の997型911(’04年~’11年生産)がバーンと下がってる!!

渡辺:僕のところにも、走行7万㎞の997型ティプトロ(AT)が296万円っていうアラートメールが、中古車サイトから届きました。

清水:新型コロナで200万円くらい下がった感じだね!

渡辺:前期型997の安めのタマは、それくらい下がりましたね~。

清水:激安フェラーリの相場は変わってないんだけど、なんでポルシェは下がったんだろ?

渡辺:うーん……、「ポルシェオーナーは堅い人が多いから」ですかねえ。「とりあえず現金化しとこう」とか。

清水:そういうこと? それにしても劇的な下落だなあ。だって、一気に4割近く下がったんだから。株価も一時それくらい下がったけど、株価はあっという間に値を戻した。なのに前期型997はいまだに値戻ししていない!

渡辺:今後戻るかもなので、今がチャンスですかね、ウフフ~。

清水:500万円はムリだけど、300万円ならなんとかなる人は多いはず。しかも997型なら、より新しい991型や最新の992型とも、まず見分けがつかない!

渡辺:一般人にはわかりませんね。

清水:涙目の996型って、負け組感がハンパないし、乗ってもオッサン臭くてポルシェらしさがないんだけど、997型なら胸張って乗れるよな。トラブルも少ないだろうし。

渡辺:996型は、最安100万円台のまんま。新型コロナでも相場は下がってないみたいですね。

清水:これ以上下がりようがないってことだろうね。空冷ポルシェは?

渡辺:若干落ちたかな?っていう程度です。相変わらず、“ちょっとビカもん”は軽く1000万円超えです。

清水:マニアじゃなきゃ手が出ないよ! 新しいモデルもキリがない。今の狙い目は、300万円前後の前期型997ティプトロでキマリだ!

渡辺:ゲタにできますし。

清水:じゃなかったら、2代目ボクスター/ケイマンじゃないかな。

渡辺:2代目ボクスターは8年くらい乗ってましたけど、よかったですよ。8年間トラブルなしでしたし。

清水:初代ボクスターは、ヘッドライトが996型と同じ涙目で、やっぱり負け犬感があるけど、2代目は断然カッコいいし走りもいい!

渡辺:初代なら100万円切ってるタマもあるんで、お小遣い感覚で買えるってのはありますけどね。

清水:それはそれで魅力的だけど、いろいろ考えると、200万円出して2代目を買ったほうがいいんじゃないかなあ。ナベちゃんはボクスターの車庫はどうしてたの?

渡辺:カバーなしの青空駐車でした(笑)。ゲタ代わりだったんで。

清水:それで8年間イケるんだね! どうしても幌が心配ならケイマンにすればいい(※ボクスターオープンカー)。ただ、200万円のボクスター/ケイマンだと、997型との価格差が小さいじゃない。どうせなら911、っていうのはあるよな~。

渡辺:自分は今ケイマンに乗ってますけど、手頃な価格の911を代わりのゲタとして、ずっと探してますもん。

清水:やっぱり911は、4人乗りのアドバンテージがあるよね(※ボクスター/ケイマンは2人乗り)。あと、安くオラオラ気分を味わうなら、初代カイエンの前期モノかな。

渡辺:初代カイエンターボが80万円くらいから買えますね。

清水:初代前期のカイエンターボって、顔中穴だらけでものすごい迫力あるもんね!

渡辺:穴の面積なら歴代ポルシェ最強でしょう、ウフフ~。

◆ついに300万円以下! 997型911

▼最新の911と見分けがつかない!?

 最新のポルシェ911は992型で、その1つ前が991型。さらに1つ前が997型なのですが、997型、991型、992型は写真で見ても素人には同じに見えます。ちなみに911は996型以降は水冷、それ以前は空冷なんですがマニアが憧れるのは空冷911。それと比べても997型は、かっこいい911なのです。

◆996型911は安定の不人気

▼涙目は不人気の証!

 996型911、横から見るとわかりませんが、ライトが涙目型。そのため、ほかの911と比べて一発で996型!(不人気)とバレてしまうのです、涙。それでも911なので、「オレ、ポルシェもってる!」と名乗っていいんです!

911以外ならカイエンとボクスターが狙い目!

2代目ボクスター

 ボクスター/ケイマンは911じゃないポルシェスポーツカーです。最新モデルエンジンが4気筒になりましたが、初代と2代目は伝統の水平対向6気筒エンジンを搭載。ちなみにケイマンはオープンカーじゃないボクスターです。

▼初代カイエン前期型

 ポルシェSUVなんてとんでもねえ!と発売当初は言われましたが、今やSUVポルシェの稼ぎ頭。そんな初代カイエンのなかでも前期モデルが狙い目! 普通のモデルでも十分ですが、ターボモデルならオラオラ感がグッと増します。

【結論!】
ポルシェは男の人生を捧げてもいい対象だが、300万円以下なら、ゲタ代わりにしてもいい。997型911の劇的な価格下落は見逃せない! 今こそ、新型コロナショックに乗じて男の夢を実現だ! うおおおお~っ!!

【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―


992型/991型