LDUキトは4日、エクアドル代表DFアントニオバレンシア(34)の退団を発表した。

昨夏、母国に帰還を果たしたバレンシアは、ここまで公式戦32試合で1ゴール2アシストを記録するなど主力として活躍していた。

しかし、南米ではブラジルを中心に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続いており、サッカー界も深刻なダメージを負っている。

そして、LDUキトはコロナ禍での“複雑な状況”を踏まえ、クラブ内でも最高給を受け取っているとされる、バレンシアとの契約解消という苦渋の決断を強いられた。

なお、現時点でバレンシアの去就は不透明となっている。

2009年夏にウィガンからユナイテッドに加入したバレンシアは、右サイドを主戦場に活躍。一時はクラブの象徴的な背番号「7」を受け継ぐなど、公式戦通算339試合に出場して25ゴール62アシストを記録した。プレミアリーグ(2010-11、2012-13)を2度、ヨーロッパリーグ(2016-17)とFAカップ(2015-16)を1度、リーグカップ(2009-10、2016-17)を2度優勝するなど数々のタイトル獲得にも貢献した。

しかし、昨シーズンに入って出場機会が激減したことを受け、昨夏にユナイテッドを退団。幾つかの選択肢があった中で母国エクアドルの昨季王者クラブへ加入していた。

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