ブラヒム・ディアス、ダニ・セバージョス、マリアーノ・ディアスらも放出候補に

 レアル・マドリードジネディーヌ・ジダン監督のマネジメントもあって、再開後のリーガ・エスパニョーラで全勝が続くなど、久々の国内リーグタイトル獲得へ着々と歩んでいる。一方でクラブ経営の悩みの種となるのが、収入面の減少だ。新型コロナウイルス禍の影響もあって、今季は約240億円もの節約が必要になるとスペイン紙「マルカ」が報じている。

 レアルと言えば毎シーズンのように世界的ビッグネームを獲得し、移籍市場を賑わせている。ただし、今季は無観客試合が続くなど入場料収入などの収益がゼロの状況となっている。スペインでは10月を目途に観客が戻ることを想定しているものの、8万人を収容する本拠地サンティアゴ・ベルナベウが満員になることは難しい。

 そういったこともあって、クラブはすでにスペイン人DFハビ・サンチェスをバジャドリードに、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミをインテルに移籍させることを決定しているものの、この夏にはさらなるビッグネームの大売り出しに動くと見られている。

 その選手名としてはウェールズ代表FWギャレス・ベイルコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスという2人のビッグネームに加えてFWブラヒム・ディアス、MFダニ・セバージョス、FWマリアーノ・ディアスといった面々も候補となる。ジダン監督の下でレギュラーを確保されていないということもあり、新天地を求めてプレー機会を得るメリットが選手側にはあるが、この5人の売却が進めば、クラブは合計2億ユーロ(約240億円)もの節約になるという。

 異例の事態が続くシーズンにあって、レアルもその例外ではない。その一方でベイルやハメスを高い移籍金で獲得するクラブがあるかは不透明だが、フロレンティーノ・ペレス会長ら経営陣の腕の見せどころとなりそうだ。
Football ZONE web編集部)

左から…ハメス、ブラヒム、ベイル、セバージョス(ローン移籍中)、マリアーノ【写真:Getty Images】