JR九州ほか、九州南部の交通状況をまとめました。

肥薩線は八代~吉松間が終日運休

2020年7月3日(金)から4日(土)にかけて九州南部を中心に降り続いた大雨により、JR九州などの鉄道路線に影響が出ています。

国土交通省と鉄道各社によると5日(日)10時30分現在の状況は以下のとおりです。

JR九州新幹線
熊本~鹿児島中央間は始発から本数を減らして運転。博多~熊本間は通常通り。

●JR肥薩線
八代~吉松間は終日運休、吉松~隼人間は正午頃まで運休。「SL人吉」と、特急「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」は終日運休。特急「はやとの風」は1号と2号が運休。

●JR日豊本線
南宮崎~西都城間と国分~鹿児島中央間は減便運行、西都城~国分間は正午頃まで運休。特急「きりしま」は始発から運転見合わせ。

●JR日南線
南宮崎~南郷間は減便運行、は減便運行、南郷~志布志間は正午頃まで運休。特急「海幸山幸」は通常運転。

●JR吉都線
都城~吉松間(全線)で正午頃まで運休。

●JR指宿枕崎線
鹿児島中央~五位野間は減便運行、五位野~枕崎間は正午頃まで運休。特急「指宿のたまて箱」は1号と2号が運休。

肥薩おれんじ鉄道線
八代~出水間で終日運休。

くま川鉄道湯前線
人吉温泉~湯前間(全線)で終日運休。

球磨川に架かる鉄道と国道の橋が流出 バス・タクシーも被害

国土交通省によると、肥薩線の鎌瀬~瀬戸石間(熊本県八代市)で、球磨川に架かる球磨川第一橋梁(きょうりょう)が流出したほか、同路線の複数箇所で線路の冠水が確認されています。那良口~渡間の第二球磨川橋梁は「状況を確認中」としています。第一・第二橋梁ともに明治時代に架けられた橋です。

くま川鉄道では、JR人吉駅に隣接する人吉温泉駅(同・人吉市)構内で土砂流入や冠水があったほか、川村~肥後西村間(同・相良村、錦町)の球磨川第四橋梁が流出。肥薩おれんじ鉄道では佐敷駅(同・芦北町)構内の線路冠水が確認されています。

NEXCO西日本が管轄する九州道宮崎道などの高速道路通行止めはありませんが、高速バスは、福岡・熊本と鹿児島・宮崎を結ぶ路線を中心に運休が発生しています。

産交バス、人吉タクシー、つばめタクシー、大和(やまと)タクシー、芦北観光タクシーは、一部営業所や車両が浸水するなどの被害が出ています。

球磨川沿いを走る国道219号は、八代市内で球磨川に架かる鎌瀬橋が流出。このほかにも崩土や路肩決壊が発生しています。また、国道以外の県道や市町村道でも熊本県内の4か所で橋梁の流出が確認されています。

※誤字を修正しました(7月5日12時00分)。

JR肥薩線の八代~人吉間は球磨川沿いを走る(画像:JR九州)。