バルセロナは5日、ラ・リーガ第34節でビジャレアルと対戦し、1-4で勝利した。

ここ2試合引き分け続きで、首位のレアル・マドリーとの勝ち点差が「4」に広がってしまったバルセロナ。残り5試合となる今節は、すでにマドリーがビルバオを下して勝ち点を伸ばしているため、逆転優勝の望みを繋ぐためにも負けられない。

今節はグリーズマンが3試合ぶりの先発起用。すると開始4分、セルジ・ロベルトの押し上げから左のジョルディ・アルバのクロスにグリーズマンが飛び込んで先制。記録はオウンゴールだった。

幸先よく先制したバルセロナだが、コロナ明け6試合で5勝と絶好調のビジャレアルもすぐさま反撃に出る。14分、自陣でボールを奪い大きく前方へ送球。絶妙なタイミングで最終ラインを抜け出したアルカセルがボックス右から左へ展開すると、カソルラのシュートはGKテア・シュテーゲンに止められるも、こぼれ球をジェラール・モレノが押し込んで同点に。モレノは3試合連続ゴールとなった。

あっという間に振り出しに戻されたバルセロナだが20分、ロングボールを収めたメッシがドリブルで相手を引き付けて左のスアレスにラストパス。スアレスはこれをボックスの端からダイレクトで蹴り込むと、シュートはゴール右上に突き刺さり、再びリードをもたらした。

撃ち合いの様相を呈する中、ビジャレアルアルカセルが足を痛めるアクシデント。36分にバッカとの負傷交代を余儀なくされた。だが投入されたバッカが直後にチャンス。ボックス右への侵攻からそのままシュートを狙うも、GKテア・シュテーゲンに弾かれた。

以降はバルセロナが主導権を握り試合が進むと迎えた45分にスーパーゴールが飛び出す。右サイドのビダルからセルジ・ロベルトグリーズマンメッシと中に繋いでメッシがドリブルで左へ。するとここで相手の意表を突いてバックパス。そして最後は、グリーズマンがボックス手前から息を呑むような鮮やかなループシュートを沈めて、バルセロナがリードを2点に広げた。

ビジャレアルは後半から選手を2人代えて望んだが、主導権を渡さないバルセロナが次々とゴールに迫っていく。60分にリキ・プッチとラキティッチを投入しさらに加速。69分、相手をゴール前に釘付けにしながら二の矢三の矢を放っていく。最後はセルジ・ロベルト折り返しメッシが押し込んでネットを揺らしたが、その前のプレーオフサイドがあったとして、VARの末に取り消された。

その後も危なげない試合運びを見せたバルセロナは、87分に途中出場のファティが4点目を決めて勝利。3試合ぶりの白星を挙げた。一方のビジャレアルは再開後初黒星となった。

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