中国には極めて多くの自動車メーカーが存在していて、街では国内外のさまざまなブランドの車を見かける。中国で人気なのは車体の大きなSUVや高級セダンであり、多くの消費者は中古車ではなく新車を好む傾向にある。

 一方、日本では軽自動車の人気が高く、成熟した中古車市場が存在するが、中国メディアの百家号はこのほど、日本の自動車文化は学ぶに値すると伝える記事を掲載し、「日本から学ぶのは不本意なことだが、中国の自動車産業の発展の近道となるはずだ」と伝えた。

 記事はまず、国や地域が異なれば文化や習慣は異なってくるもので、日本人と中国人の車に対する嗜好も異なっていると紹介。例えば、中国人は車体の大きな車を好むが、日本人はコンパクトな車を好む傾向にあるのもその一例だと伝えた。だが、日本には学ぶに値する車文化も多いと強調し、それは「中古車市場にある」と論じた。

 続けて、日本では中古車を購入することは消費者にとって「ごく自然な選択肢の1つ」と指摘し、これは消費者が安心して中古車を購入できるシステムがあり、それは「市場で流通する車を厳しく管理し、その管理が上手く機能しているために可能になることだ」と強調した。

 また、中国の自動車産業は拡大し続けているものの、中国車が獲得しているシェアは全体の40%ほどに過ぎないのに対して、日本では国産車が95%のシェアを獲得していて、「自国のメーカーが質の良い車を提供し、消費者も国内メーカーを支持している」ことは学ぶに値すると伝えつつ、「日本から学ぶのは不本意なことだが、中国の自動車産業の発展の近道となる」と論じた。

 中国にも中古車市場はあるものの、どのような車を掴まされるのか分からないため中古車の購入を嫌う人が多く、日本のような巨大な市場とはなっていないのが現状だ。今後、中国の中古車市場の拡大は、質の保障された中古車を管理するシステムの厳格な運用が鍵を握っているといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本から学ぶのは不本意かもしれない・・・だが「発展の近道となる」=中国報道