レスターに所属する元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディが、4日に行われたクリスタル・パレス戦でプレミアリーグ通算100ゴールを達成した。

 ヴァーディは2014年9月に、27歳232日でプレミアリーグデビュー。リーグ公式サイトによると、100ゴールを達成した29選手の中でヴァーディよりも遅くデビューしたのは、元イングランド代表FWイアン・ライト氏(28歳286日)しかいないという。7部でのプレーも経験した苦労人は、33歳にしてプレミアリーグの得点数を「100」の大台に乗せた。

 では現在プレミアリーグプレーする選手のうち、通算ゴール数が最も多いのは誰なのだろうか。今回は移籍情報サイト『transfermarkt』を参照し、現役選手のプレミアリーグ通算得点ランキング上位10名を紹介する。

※以下、情報はすべて7月6日時点のもの

◆▼10位 61ゴール  
ギルフィ・シグルズソン(アイスランド代表MF/30歳)

所属クラブ:スウォンジー(2012年、2014~2017年)、トッテナム(2012~2014年)、エヴァートン(2017年~)
プレミアリーグ通算成績:276試合出場61ゴール

 スウォンジートッテナムエヴァートンの3クラブでプレミアの舞台を経験しているシグルズソン。正確なキックを武器に、通算61ゴールをマークしている。昨年2月には、チェルシーで活躍したエイドゥル・グジョンセン氏(55ゴール)を上回り、プレミアリーグにおけるアイスランド人選手の最多得点記録を更新した。

◆▼9位 71ゴール  
クリスティアン・ベンテケベルギー代表FW/29歳)

所属クラブ:アストン・ヴィラ(2012~2015年)、リヴァプール2015~16年)、クリスタル・パレス(2016年~)
プレミアリーグ通算成績:223試合出場71ゴール

 アストン・ヴィラ在籍時に3シーズンで42ゴールを記録。この活躍が認められてリヴァプールへのステップアップを果たしたが、途中出場が多かったことから1年でクラブを去った。新天地となったクリスタル・パレスでは1年目に15得点をマーク。新エースへ名乗りを上げたが、その後の3シーズンでわずか5ゴールと精細を欠いている。

◆▼8位 73ゴール  
モハメド・サラーエジプト代表FW/28歳)

所属クラブ:チェルシー2014~2016年)、リヴァプール(2017年~)
プレミアリーグ通算成績:116試合出場73ゴール

 2017年にリヴァプールに加わったサラーは、103試合の出場で71得点をマーク。13試合で2ゴールしか奪えなかったチェルシー時代が嘘だったかのようなペースでネットを揺らしている。また5日に行われたアストン・ヴィラ戦でアシストを記録し、ゴール数とアシスト数を合算した得点関与数が「100」に到達(73ゴール27アシスト)。データサイト『OPTA』によれば、116試合での達成はアラン・シアラー氏(100試合)に次いでリーグ史上2番目に速い記録だという。

◆▼7位 74ゴール  
セオ・ウォルコット(元イングランド代表FW/31歳)

所属クラブ:アーセナル(2006~2018年)、エヴァートン(2018年~)
プレミアリーグ通算成績:342試合出場74ゴール

 サラーを1ゴール上回っているのがウォルコットだ。2008年2月、18歳でプレミアリーグ初得点をマーク。2012-13シーズンにはチームトップの14ゴールを決めるなど、アーセナルで通算65ゴールを積み上げた。しかし2018年1月に加入したエヴァートンでは、ここまで9ゴール。得点力の低下は否めないものの、決定的な働きはまだまだ期待できる。

◆▼6位 79ゴール  
ラヒーム・スターリングイングランド代表FW/25歳)

所属クラブ:リヴァプール(2012~2015年)、マンチェスター・C(2015年~)
プレミアリーグ通算成績:254試合出場79ゴール

 リヴァプールでは17歳でトップチームデビューを飾り、2015年の退団までに18ゴールをマークした。マンチェスター・Cではジョゼップ・グアルディオラ監督の薫陶を受け、ゴールスコアラーへと変貌。2017-18シーズンには初の2ケタ得点となる18ゴールを記録した。通算79ゴールのうち約6割にあたる48ゴールは、直近3シーズンで稼ぎ出したものだ。

◆▼4位タイ 82ゴール  
オリヴィエ・ジルーフランス代表FW/33歳)

所属クラブ:アーセナル(2012~2018年)、チェルシー(2018年~)
プレミアリーグ通算成績:233試合出場82ゴール

 アーセナルでは2012年夏の加入以降、5シーズン連続で2ケタ得点をマーク。エースとして通算73ゴールを記録した。2018年1月に移籍したチェルシーではベンチスタートとなる機会が多かったが、今年に入ってスタメン起用が増加。リーグ再開後の4試合で2得点を奪うなど、ベテラン健在を見せつけている。ティモ・ヴェルナーやハキム・ツィエクの加入で定位置争いはさらに激しくなるが、100ゴールの大台到達となるだろうか。

サディオ・マネセネガル代表FW/28歳)

所属クラブ:サウサンプトン2014~2016年)、リヴァプール(2016年~)
プレミアリーグ通算成績:189試合出場82ゴール

 ヴァーディが快挙を成し遂げた今、次に100ゴールに到達しそうな選手がマネだ。2016年に加わったリヴァプールでは、ここまで122試合に出場して61ゴールを記録。昨季は自身初の得点王に輝き、今季も得点ランキング5位タイとなる16ゴールをマークしている。同僚のサラースターリングの追い上げをかわして100ゴール到達となるか、注目される。

◆▼3位 101ゴール  
ジェイミー・ヴァーディ(元イングランド代表FW/33歳)

所属クラブ:レスター(2012年~)
プレミアリーグ通算成績:206試合出場101ゴール

 4日に100ゴールの大台に到達したヴァーディは3位だった。イギリスメディア『スカイスポーツ』によれば、1ゴールあたりの出場時間は166分。これはウェイン・ルーニー183分)やディディエ・ドログバ氏(169分)を上回り、100ゴール達成者の中で8番目に速いペースだという。今季はここまで21ゴールを挙げており、得点ランクトップ。33歳で得点王を獲得できたなら、プレミア最年長記録を更新することになる。

◆▼2位 138ゴール  
ハリー・ケインイングランド代表FW/26歳)

所属クラブ:トッテナム(2010年~)、ノリッジ(2012~13年)
プレミアリーグ通算成績:204試合出場138ゴール

 2014年4月にプレミアリーグ初得点を決めたケイン。その後は2度の得点王に輝くなど、ゴールを量産し、現在プレミアリーグプレーするイングランド人としては最多の138ゴールを記録している。なおケインが100ゴールをマークするのに要した試合数は「141」。これよりも少ない試合数で大台に到達したのは、シアラー氏(124試合)ただ一人である。

◆▼1位 180ゴール  
セルヒオ・アグエロアルゼンチン代表FW/32歳)

所属クラブ:マンチェスター・C(2011年~)
プレミアリーグ通算成績:263試合出場180ゴール

 現役のプレミアリーガーで、最多の得点数を誇るのはアグエロだった。通算180ゴールはリーグ歴代4位の記録であり、外国人選手としてはトップの数字だ。特筆すべきは効率の良さで、『スカイスポーツ』によれば、1ゴールあたりの出場時間は107分。100ゴール達成者の中では、シアラー氏(147分)やティエリ・アンリ氏(122分)、ケイン(121分)を上回り、歴代最速のペースでゴールを奪っている。

(記事/Footmedia)

[写真]=Getty Images