学びの罠①:目的意識があいまいなまま

続かない英会話

たとえば、「最近は英語が重要だと言われているから、いつ使うかわからないけど、今のうちに英語を学んでおこう」と考えたとします。
そこで英会話の塾に通ったり、オンライン英会話に申し込んだりしたとしても、継続しないことには実力は身につきません。

結局「結構お金をつぎ込んだのに、無駄になってしまった」と嘆いて、ドロップアウトしてしまう。
このような例を、日ごろよく耳にします。

これは、体を鍛えるためにジムにいくときも、ビジネスリテラシーを高めるために中小企業診断士の勉強を始めるときも、同じことがいえます。

「何のために学ぶのか」を明確にする

学びがなかなか継続できない理由は、目的意識が不明確だからです。

ただでさえ忙しい日々の中で、学び続けることは非常に困難なものです。
そんな中、明確な目的意識がないまま、何となく学び始めても、なかなかパワーが湧いてきません。

学び始めるときには、次の問いに明確な答えを出しておくことが極めて重要です。
「何のために、これを学ぶのか?」
「これを学ぶと、自分のキャリアにどう繋がるのか?」

実際に具体的な目的を書き出してみて、学んでいく中で時々書き直してみるとよいでしょう。

以上が、学びを継続させるための1つ目のコツです。

学びの罠②:忙しさを言い訳にする

先ほどの例に加えて、何かを学び始めても、日々の忙しさを言い訳にして、学びをストップさせてしまうシーンも多く見かけます。

「忙」は、「心」を「亡」くすと書きます。
忙しい病にかかってしまうと、そこから一歩も出れれなくなってしまう。

しかし、忙しいのは当たり前です。
グローバル化が進んでいく中、ハングリー精神が極めて強い国々のビジネスパーソンと勝負する機会がどんどん増えています。
日本人である私たちが、日本人の枠の中で「隣の人よりもちょっと頑張っている程度」のレベルでは通用しなくなります。

忙しいことを大前提としたうえで、自分の時間やエネルギーをどれくらい学びに投じることができるかが、勝負の鍵となります。

学びの罠③:インプットしっぱなし

読書などを通して大量の情報をインプットして物知り博士になったはいいものの、明確な自分の意見を出せないままではどうしようもありません。

どれだけインプットを頑張っても、今では誰もがスマホを持っており、常に情報にアクセスできます。
情報を持っているだけでは、周囲と差別化が図れないのです。

インプットすることはもちろん大事ですが、インプットした情報に対する解釈や自分の意見を捻り出さないと、価値ある学びには繋がりません。

有意義な学びに繋げるコツ

「困る」とアウトプットが促進される

「困る」を利用する方法です。

困るからこそ、「あ、やばい」と思って脳が動き出します
困っていないときとは、自分に負荷がかかっていないときです。
数年数十年と、「困っていない環境」で過ごし続けると、能力開発する余地も限られてしまいます。

そうではなく、どれだけ自分を「困る状況」に晒すかが、学びや能力開発において重要なポイントになります。
具体的には、自分を困らせてくれる人の前でアウトプットすることが最も有効です。

たとえば、上司といろいろな議論の場を設けたり、勉強会の場で意思表明したりします。
そうすると、たくさんの突っ込みをもらって「困る」ことになりますが、結果的に学びをますます深めることができるのです。

炎上もフィードバックの1つ

インプットしっぱなしを打破するもう1つの方法は、他者からフィードバックをもらうことです。

学びが下手な人は、フィードバックを拒絶したり耳を傾けなくなったりします。
そもそも、そういう人はアウトプットをあまり行わないため、フィードバックを受ける機会を有さない。
そんな悪いサイクルに陥ってしまいます。

フィードバックをもらうためには、ブログSNSに自分の意見をアウトプットしてみるのも有効なトレーニングになります。

アウトプットを繰り返すと、たまに炎上することもあると思います。
炎上は見方を変えれば、まさにフィードバックの宝庫に他なりません。

「こういうことには、こんなふうに反応する人がいるんだ」ということが分かれば、それはそれで大きな学びになります。

まとめ

学びには3つの罠が存在します。

第1の罠は「目的意識があいまいなまま」であること。
この罠に陥らないためにも、日々「何のために学ぶのか?」をクリアにしておく必要があります。

第2の罠は「忙しさを言い訳」にしてしまうこと。
忙しいのは大前提としたうえで、自分の時間やエネルギーをどれだけ学びに投じられるかが鍵となります。

第3の罠は「インプットしっぱなし」です。
自分をあえて「困る環境」に追い込んだり、炎上を恐れずに公に意見を発信して「フィードバックを得に行く」ことが重要になります。

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