0_e23

 魚といっても食べるものから観賞用のもの、人間を恐怖のどん底に陥れるものなど様々だ。魚たちが各種取り揃っている水族館を見て回るのは楽しいが、その中にはコレクターが喉から手が出るほど欲しいくらいレアな魚もいる。

 値段はその捕獲方法で変わり、捕獲のために潜水艦を使わなければならないような深海魚は目玉が飛び出るような値段になったりする。

 海外サイトにて高額で取引されている10の魚が紹介されていた。日本と相場は違うかもしれないが、血統書付の犬や猫レベルのものから、ちょっとした家が1件建つレベルの高額な高級魚とやらを見ていこう。

―あわせて読みたい―

デメニギス:頭だけが透明で中身がぱっくり見える深海魚
魚たちの楽園、モルディブに住む海の生き物たちの美しい画像+動画
日本初の深海魚水族館が沼津にオープン!ライトアップされたシーラカンスに会いにいこう!!
深海魚をレントゲン撮影してみたら、モンスター化に拍車がかかった「15の深海魚レントゲン画像」
死ぬまでに達成してみたい。世界10の魅惑の水族館めぐり

10. キャンディ・バスレット: 10万円

1_e25

 世界中の魚類の中で最高にカラフルなものの一つだろう。カリブ海沿岸で見られ、そのほとんどはカリブ海にあるキュラソー島というところに生息している。

 入手困難だが、捕まえてしまえばその世話は簡単だ。値段はじわじわ下がってきているので、そのうち一般のコレクターにも手が届くかも?

9. クラリオン・エンゼル: 26万円

2_e28

 クラリオン・エンゼルはメキシコ太平洋沖にあるレビリャヒヘド諸島にある世界一美しい島にちなんで名付けられた。クラリオン・エンゼルはこの島に生息する。

 他にクリッパートン島でもたまに見られる。ここ40年ほど市場に出てくることはほとんどなかった。この魚を収集するためにはメキシコ政府の特別な許可を得なければならないのがその一因だろう。

8. ユウゼン: 29万円

3_e23

 日本の海で見られる種で、平均サイズは15センチほど。チョウチョウウオ科の中ではもっとも頑丈な種だが、その価格からか飼育数は非常に少ない。

 この魚はかなりアクティブに泳ぎ回るそうで、英語名である”wrought iron butterflyfish(錬鉄チョウチョウウオ)”は黄色に輝くアクセントのある淡い黒にちなんで名づけられた。

7. オーストラリアン・フラットヘッド・パーチ: 50万円

4_e16

 オーストラリアの海に生息するこの魚が50万円もする理由は、食事のときだけ岩のすき間から出てくるため捕獲するのが困難な為と言われている。初めて売りに出されたのは2011年アメリカで、それ以来コレクターからの高い支持を得ている。

 この魚を飼育するにはゴーストシュリンプなどの生きた餌と隠れるための岩が必要になってくるが、適切な環境さえ与えられれば充分に育てることができる。鮮やかな縞模様はどんな水槽でだって目を引くはずだ。

6. ネプチューン・グルーパー: 60万円

5_e17

 ほとんど入手不可能に近いと言われているこの魚、そのため売りに出されたときにはコレクターたちは60万円もの大金を払うという。

 深海魚であるため捕獲にはさまざまな困難が生じ、捕まえられるほど浅い海にいることは非常にまれなのだそうだ。年齢によって色合いも異なり、若い個体は黄色とオレンジ色だが大人は輝く黄色の帯を持つピンク色だ。

5. ゴールデンバスレット: 80万円

6_e13

 ハタ科の中では最小で、太平洋と大西洋の両方で見つかる。生命力が強くいけすで飼うことはできるのだが、売りに出されることはめったにない。

 この魚を捕まえるためには深海探査船が必要なので、とんでもない値段になっている。この魚はかなりシャイで、大好物である大きなハマグリをあげたとしてもなかなかその姿を見ることはできない。

4. ブレードフィンバスレット: 100万円

7_e12

 いよいよ100万円に突入だ。名前にあるブレードというのは剣のような背びれからきており、サイズは4センチ近く。

 ほとんどはカリブ海で見られ、色は鮮やかなオレンジや白である。この魚は小さい上に深海魚のため捕獲が困難で、ほとんど売りに出されないそうだ。

3. ペパーミントエンゼル: 300万円

8_e0

 2012年時点で一般公開されているのは世界中でたった一匹だけだった。この魚は深海魚なのでめったにお目にかかれない。

 名前の由来にもなっている赤と白の模様が特徴的だ。2012年までこの魚は、個人的なコレクターからの需要が高かった。

2. ポルカドット・スティングレイ: 1000万円

9_e10

 ここであげるポルカドット・スティングレイは一般的なものではなく、頭の前に独特な遺伝的変異がある特別な個体である。最近台湾で展示され、現時点で台湾の最高価格の観賞魚である。

 おもしろいことに、変異体のスティングレイはそのおかしな形の頭のせいで餌である貝を捕まえられないため、野生では決して生き残れないという。水槽の中では、生き続けるためにも必ず餌をやらなくてはならない。

1. プラチナアロワナ: 4000万円

no title

 堂々の第一位はプラチナアロワナ、またはホワイトゴールデンアロワナである。あまりに高価すぎるので、成長しきる前に個体確認と証明のためにマイクロIDチップが埋め込まれるほどだ。コメント欄によると、この個体は白変種のアジアアロワナだそうだ。

 美しい体の色は非常に珍しい遺伝的変異によるものだ。一般的なものは、レッドアロワナ、グリーンアロワナ、イエローテールアロワナ、シルバーアロワナ、ブラックアロワナパールアロワナだ。この魚は南アメリカ東南アジアアフリカで見られる。

 飼うためには水槽の容量は少なくとも1000リットル、その中にコオロギミミズなどの生きた餌が必要だ。成長するとその大きさは90センチにも達するという。ものすごい魚ではあるのだが、必要な水槽、サイズなどの理由から一般人にはなかなか手がだせない高級魚だ。

via:therichest・原文翻訳:such

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52173489.html
 

こちらもオススメ!

―水中生物についての記事―

猛禽類随一の魚捕り名人、ミサゴが巨大魚ゲットだぜ!
赤くて大きい!全長104センチ、体重22キロの巨大魚が釣り上げられる(オーストラリア)
なんという異世界クリーチャー感!エレクトリカルパレードな赤いクラゲ「アカカブトクラゲ」
伝説の深海魚、リュウグウノツカイがダイバーの近くにやってきた!幸せのランデヴー
巨大なダイオウイカを海岸で発見!今にも動き出しそうなほど状態が良かった(南アフリカ)

―知るの紹介記事―

10人中8人は本物の牛肉と信じてしまうほどの植物由来の人工肉ステーキが開発される(イスラエル)
生まれてすぐに保護された子猫、保護施設から仮里親を経て永遠の家族の元へ。その家族はなんと!(アメリカ)
終末・ホラー映画が好きな人は、コロナウイルスのパンデミックに上手く適応していることが判明(米研究)
宇宙服なしで宇宙空間に放り出されると何が起きるのか?
シルバーマン?全身銀色に塗りたくった物乞いがインドネシアで急増中、その理由とは?
ギョッ とするほど高い!魚なのに高い!世界の高額魚トップ10