ライト氏が来季を展望 「そこにオリギは、そして南野はいるのだろうか?」

 リバプールの日本代表MF南野拓実は、今冬の移籍市場での加入以降、プレミアリーグでは6試合出場無得点となっている。英紙「メトロ」は元イングランド代表FWイアン・ライト氏のコメントを引用し、リバプールの現状を整理。ベルギー代表FWディボック・オリギとともに南野の立ち位置の危うさを指摘している。

 南野は今季、ザルツブルクの一員としてシーズンをスタート。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでリバプールと同居すると、直接対決での活躍もあり、1月の移籍市場でステップアップの移籍を果たした。ここまで特筆すべき活躍を見せることはできていないが、チームは30年ぶりのリーグ優勝を達成している。

 南野には残りのシーズンでの活躍、そして来季の飛躍が期待されるなか、アーセナルレジェンドとして知られるライト氏は現地時間5日に行われたアストン・ビラ戦(2-0)の後にリバプールのサブメンバーについて「プレミアリーグ・プロダクション」のインタビュー内で考察。オリギや南野に言及した内容を「メトロ」は紹介している。

「来季のリバプールについて、どのような取り組みをしていくのか、どのような選手を連れてくるのかを考えてみた。そこにオリギは、そして南野はいるのだろうか? アストン・ビラ戦のオリギ(先発出場して後半15分に交代)や、ここまでの南野のパフォーマンスを見る限り、心配せざるを得ない」

 さらに、オリギと南野の競争相手となるべき選手としてブラジル代表FWロベルト・フィルミーノを挙げ、現状ではフィルミーノに刺激を与えるに至っていないと指摘。「オリギはベンチから出てくることに満足しているように見える。それではチームを真に助けていることにはならないし、ここまでの南野もまったく同じように感じる」と厳しいコメントを残している。

 前線には不動のレギュラーが君臨し、チームとしても個人としても圧倒的な結果を残しているリバプール。南野が今後、こうした意見を跳ね返すような結果を残すことに期待したい。(Football ZONE web編集部)

リバプールFWディボック・オリギとMF南野拓実【写真:AP】