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ヘンリー王子・メーガン妃夫妻がこのほど、チャリティー団体「ザ・クイーンズ ・コモンウェルス・トラスト(The Queen’s Commonwealth Trust)」のビデオ通話ミーティングに参加し、同団体の若きリーダー達とともに人権問題などについて語り合った。

今年5月にミネアポリスで発生したジョージ・フロイドさん殺害事件をきっかけに、“Black Lives Matter”(黒人の命は大切)に関するメッセージを積極的に発信しているメーガン妃。今月1日には、夫ヘンリー王子が会長を、そして自身が副会長を務めるチャリティー団体「ザ・クイーンズ ・コモンウェルス・トラスト(The Queen’s Commonwealth Trust)」のウィークリーミーティングにそろって参加し、同団体の若きリーダー達とともに現在世界中で注目されている人権問題などについて語り合った。

ヘンリー王子はビデオ通話を通して行われたディスカッションのなかで、組織内に蔓延る制度化された人種差別に言及し、

「(組織内に)利益を得る者がいる限り、そこで人種差別がなくなることはありません。」
「我々は世の中の偏見や先入観と、しっかり向き合わなければなりません。」

とメッセージを送った。

バイレイシャルであるメーガン妃は、人種差別や無意識のうちに生まれる偏見はこれといった決定的な出来事においてだけでなく「静寂な日常の中にも潜んでいるもの」と自身の経験を踏まえながら訴えるとともに、「リーダーとして導くべき時と、人々の声に耳を傾けるべき時の見極めが大切である」と若きリーダー達を前に力説した。

またヘンリー王子が自ら、植民地制度や奴隷制度といった歴史を持つコモンウェルスイギリス連邦)について次のように語る場面は、特に大きな反響を集めた。

「過去を語らずして前に進むことは不可能です。」
「過去の行いを振り返り、過ちを正そうと沢山の人々が素晴らしい活動をしてきましたが、まだまだ我々がすべきことは山のようにあると思います。」
「決して易しい道のりではないでしょうし、時には戸惑いや不安もあるでしょう。それでも、我々は活動を続けなければなりません。なぜなら、そうすることがすべての人の幸せに繋がるからです。」

メーガン妃もまた「戸惑いや不安を押し分けながら進まなければ、この問題を解決に導くことはできない」「平等とは、誰もが等しい価値を有することであり、それこそが人権の基礎である」と力強く語っていた。

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻は、このところ妃の母校「イマキュレート・ハート・ハイスクール」のバーチャル卒業式や、ダイアナ妃の誕生日に行われた「ダイアナ・アワード」のセレモニーといった公の場で“Black Lives Matter”に関するメッセージを積極的に発信している。政治的な発言が許されないロイヤルメンバーという立場を離れた今、「今後は公民権活動家として活躍の場を広げていくのでは?」との見方も強まっている。

画像は『The Queen’s Commonwealth Trust 2020年7月6日公開 YouTube「QCT and The Duke and Duchess of Sussex in conversation on fairness and justice」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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