ブロードウェイ俳優のニック・コルデロが、新型コロナウイルス感染による闘病生活の末、41歳で死去した。

「ブロードウェイと銃弾」や「ウェイトレス」「ブロンクス物語」などの舞台作で知られるニックが7月5日、90日以上の入院生活を経てこの世を去ったことを、妻のアマンダ・クルーツが明かした。

インスタグラムへの投稿にはこう書かれている。

「神はまた1人の天使を今天国に迎えました。私の愛する夫が今朝、この世を去りました。家族と愛に囲まれ、歌と祈りの中、静かにこの世を去っていきました」
「信じられない思いで、あらゆるところが痛みに襲われています。私の心は打ち砕かれ、彼なしでの私たちの生活を想像もできません。ニックは素晴らしい光でした。彼は誰とも友達になり、耳を貸すこと、助けること、特に話すことが大好きでした。そして素晴らしい俳優であり、ミュージシャンでした。家族を愛し、父や夫であることを愛していました。(息子)エルヴィスと私は、毎日何をしてもあなたを恋しく思うことでしょう」

新型コロナ感染により、右足を切断、肺が重度のダメージを負ったことにより、両肺の移植手術が必要とされていたニックの訃報を受け、一家がロサンゼルスで家探しをしている間、自宅のゲストハウスに住まわせてあげたこともある親しい友人のザック・ブラフは、インスタグラムへの投稿で、「本当に彼以上に優しい人など知らないほどだ。でもコロナは魂の美しさや心の善良さなど気にもしない。彼からの最後のメールは、奥さんと1歳の息子エルヴィスをよろしくというものだった。彼らが生活に困ることがないことを約束する。ニック・コルデロとずっと知り合いでいられたことをとても感謝してる。安らかに眠ってくれ」と綴り、マスクを着用することを呼び掛けた。

ほかにも、アリアナ・グランデやヴィオラ・デイヴィス、ジョシュ・ギャッド、そして自らも3月に新型コロナに感染していたダニエル・デイ・キムなど、次々と追悼のメッセージが寄せられている。