アーセナルのFWエドワード・エンケティアが一発退場

 アーセナルは現地時間7日に行われたプレミアリーグ第34節でレスター・シティと対戦し、1-1で引き分けた。アーセナルは1点リードで迎えた後半28分、FWエドワード・エンケティアが一発退場となり、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を使った判定について、ミケル・アルテタ監督は納得がいかないようだ。英公共放送BBC」が報じている。

 この場面、クリス・カヴァナー主審は、最初にイエローカードを提示した。しかし、VAR担当の審判員との話し合い後、ピッチ脇のモニターでリプレーを確認し、レッドカードに変更した。

 主審が映像を確認して判定を下すことは、数年前まではご法度だった。現在のルールでは、退場かどうかの判定をする際にもVARを用いられることになっているが、アルテタ監督は「私はルールを理解できていない。だから、何もすることができない」と口にした。

 アルテタ監督の不満を強めたのは、レスターの選手が40分から45分の間に、退場になるべきと感じる場面があったことだという。恐らくレスターイングランド代表FWジェイミー・バーディのかかとが、アーセナルドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィの顔に当たった場面を言及していると思われる。

 アルテタ監督は「あの場面もレッドカードに値していたし、レスターは10人になっていてもおかしくなかった。40分から45分に起きた出来事だ。あれもレッドカードになるべきだ」と、審判団に流された場面を振り返った。

 今年1月にレッドカードの対象となる場面でも、ピッチ横のVARが使われることになっていた。だが、2019-20シーズンのイングランドでこれが初めて実際に使われたのは、FA杯3回戦クリスタル・パレスダービー・カウンティの試合だった。この場面もイエローカードが、レッドカードに変更されている。その後は3月にサウサンプトンニューカッスルの試合で、サウサンプトンのマリ代表DFムサ・ジェネポが退場を命じられた場面があったものの、まだ浸透しきっていないようだ。(Football ZONE web編集部)

アーセナルのミケル・アルテタ監督【写真:Getty Images】