7月7日放送の「川柳居酒屋なつみ」(テレビ朝日系)に市川右團次がゲスト出演。歌舞伎役者がテレビドラマ撮影で感じる“違い”について語る場面があった。

【写真を見る】「陸王」(2017年、TBS系)に出演していた市川右團次

右團次は「20歳ぐらいで初めて時代劇に出た時」のことを振り返り、歌舞伎の舞台と同じような声量で音声スタッフから「声が大きい」とへきえきされたとか。

歌舞伎の見得(ポーズを決めてにらみをきかせる演技)も身に染みこんでいたため、「カメラもにらむし声もデカいし、それを押さえるのが大変だった」と、若き日の苦労を語った右團次。

その当時に感じていた戸惑いについて「大きい声を出さないと心にスイッチが入らなかった」と語る右團次に、聞き手の尾上松也も「めちゃくちゃ分かります。ぶわーっと大きな声を出して気持ちを発散することで生きてきたから」と大きくうなずいて共感。

松也も、表情や動きなどを含めて「100%のうちの20%。100%でやっちゃうと歌舞伎になっちゃう(笑)」と、テレビドラマではかなり抑制して演技していることを明かした。

その後、右團次が出演していた大ヒットドラマ「陸王」(2017年、TBS系)の裏話もトークの話題に上った。

同ドラマで右團次はランニングシューズの専門家を熱演したが、選手の勝利に涙を流すシーンの収録では、演技中の右團次の目の前にいたのは「走る振りをしているADさん」だったことを明かす。

抜きつ抜かれつの競技の様子をADが再現してくれたことを説明しつつ、「それを見ながら泣かなくちゃいけない」とボヤく右團次。

さらに、その場面には一緒に応援する人々が10人ほど映っていたが、「10人が全員泣くまでずっと撮り続けた」とか。

右團次は冗談っぽく笑いながら「ADに思いを馳せながら泣きましたけどね」とその時の苦労を振り返っていた。

次回の「川柳居酒屋なつみ」は7月14日(火)放送予定。(ザテレビジョン

先輩・市川右團次の話に尾上松也も共感