俳優・千葉雄大が、7月24日(金)スタートの「ドラマ24特別編『40万キロかなたの恋』」(全4話、毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系)で主演を務めることが分かった。

【写真を見る】千葉雄大も思わず「孤独で切ない」と語る撮影風景

同作は、地球と40万km離れた月周辺で、宇宙船に一人で長期滞在している孤独な宇宙飛行士の遠距離恋愛模様を描くドラマ。

ある日、地球にいる元恋人・咲子とモニター越しに再会したことをきっかけに、人口知能を巻き込んだ三角関係に発展する。

今作はバーチャルスタジオで撮影し、リアルタイム合成で映像化。“三密”を避けた撮影を実現した。ドラマの根底には“withコロナの時代に改めて感じた人と人が直接会える日常の大切さ”や、孤独、温もりも表現する。近くにいるのに肉体を持たない人口知能との心の交流や、40万kmを超える恋愛模様など、コミュニケーションの多様性とドラマチックな展開が見どころだ。

千葉は、煩わしい人間関係が嫌いな宇宙飛行士・高村宗一を演じる。

また、宗一の元恋人・鮎原咲子を門脇麦人工知能のユリ役の声を吉岡里帆が務める。

さらに、高村が所属する宇宙機構・JAXISのスタッフ・三好涼介を矢本悠馬、仁科香織を山田真歩、鹿島達夫を小松利昌が担当する。

なお、現在放送を中断している「浦安鉄筋家族」は8月21日(金)から放送再開が予定されている。

■ 高村宗一役・千葉雄大コメント

宇宙と地球という離れた場所でのお話なのですが、このおうち時間が増え、思うように人と会えない現状とも相通じるものを感じました。

今回はグリーンバックで、リアルタイム合成による撮影なので、普段のドラマ撮影とは違い、孤独で切ない瞬間もありますが、宗一はもっと気丈な人物だと思うので、まだまだ僕は未熟だな、と気を引き締める日々です。

緑色に囲まれた時は赤色を見ると良いと聞いたので、赤色のものをかばんに忍ばせています。でも、特撮を経験しているので、少しは慣れているようにも思います。

門脇さん演じる咲子とは宇宙と地球という離れた設定なので、ほぼ全くお会いできずに寂しいのですが、一度やったリハーサルでの門脇さんの残り香を頼りにお芝居しているので、大変助かっています。

吉岡さん演じるユリはAIなので、これまた現場でお会いする機会がないのですが、共演させていただく機会が割とあったので、宗一とユリのようにツーカーあーる関係だと信じております。総じて、お二人ともアイミスユーです。

人と関わることは時に煩わしく、時に心温まるものでもあったりと、いろんな側面を持っていると思うのですが、皆さまなりの人との関わりを改めて考えるきっかけとなれば幸いです。

■ 鮎原咲子役・門脇麦コメント

「人と距離をとって生活しなければならない」その距離がどれだけ寂しいものか、人々が痛感した今だからこそ生まれたドラマなのではないかと思います。

会いたい時に会いたい人と会う。伝えたい言葉は伝えられる時にちゃんと伝える。今回の経験で改めて知った大切な気持ちを、この作品にしっかりと込められたらなと思います。

すてきな作品になりそうで、ワクワクしながら撮影している日々です。ぜひ楽しみにしていてください。

■ 人口知能・ユリの声役の吉岡里帆コメント

今まで挑戦したことのない役どころで、どんなふうに演じようかとワクワクしました。

AIと宇宙飛行士、宇宙飛行士と地球の元恋人との会話の応酬が、物理的には遠いのに精神的には近いように感じて、そのアンバランスさが面白いなと思いました。

ユリが任務遂行のために宗一とタッグを組むシーンがお気に入りです。生身の人間と人工知能がお互いを認め合って信頼し合っている姿が、とてもいとおしく感じました。

千葉さんは、基本的に一人で演じることになるので難しい役どころだと思うのですが、クルクルと変わる表情が魅力的で、千葉さん自身、集中力とユーモアのある方だなと思いました。

このドラマはたった一人宇宙で生活する宇宙飛行士の物語ですが、地球で待つ人たち、AIのユリとの優しい愛の物語です。ぜひご覧ください。

■ 濱谷晃一プロデューサーコメント

コロナ禍で放送ラインナップも影響を受け、4話限りのドラマ24特別編を急きょ放送することになりました。

「外出自粛期間の直接会えない“孤独な非日常”は、“宇宙で孤独に過ごす宇宙飛行士”みたいだな」と思ったのが企画のきっかけです。

テレ東らしいワンアイディアのドラマをバーチャルスタジオのリアルタイム合成で撮影するチャレンジ。発案から放送まで非常に短い期間ですが、素晴らしいキャストの方々が集結してくれました!

気鋭の劇作家・玉田真也&気鋭のクリエーターチーム・ソケットのタッグでお送りする究極のソーシャルディタンスドラマ、ぜひご覧ください。

■ あらすじ

宇宙飛行士・高村宗一(千葉)は、人類が宇宙で快適に生活するためのサンプルデータをとるために、1年間も宇宙に滞在している。極度な人間嫌いの彼は、煩わしい人間関係を逃れ、人工知能のユリ(声:吉岡)とともに宇宙でひとり暮らす生活に満足していた。

そんなある日、元恋人の鮎原咲子(門脇)から衛星回線で取材を受けることになる。画面上で久々の再会を果たし、ついついけんかになってしまうが、宗一は懐かしい気持ちを思い出す。

一方、AIのユリは宗一に抱いていた感情が人間の恋に近いのではと気づき、自分の存在意義に疑問を感じ始める。(ザテレビジョン

「40万キロかなたの恋」より、宇宙船で絵を描く宗一(千葉雄大)