アメリカに本社を置く大手出版社のPenguin Random Houseは、アーネストクライン氏による小説Ready Player Oneレディ・プレイヤー1)』の続編である『Ready Player Two』を11月下旬に発売することを発表した。

 2011年にアメリカで刊行された『Ready Player One』は、革新的なコミュニケーションネットワークが張り巡らされた一方、深刻なエネルギー不足の問題を抱えた2041年の世界を舞台としている小説である。多くの人々はオアシス」と呼ばれるVR(仮想現実)世界に入り浸り、現実の苦しみから逃避を図っていた。そんなある日、巨万の富を持つオアシスの開発者「ジェームズ・ハリデー」の訃報が流れるとともに、オアシス内に隠したイースターエッグを見つけたものに、オアシスを含むすべての遺産を譲る」と遺された彼からのビデオメッセージが再生された。
 その日からオアシスで時を過ごすプレイヤーたちは、誰よりも早く答えを見つけて巨額の富を得るべく、“エッグハント”を始める。

 日本国内では2014年にSB文庫より『ゲームウォーズ』の邦題で刊行されたほか、2018年には映画監督のスティーヴン・スピルバーグ氏によって映画化80年代から90年代にかけたさまざまな文化のクロスオーバーが圧倒的なビジュアルで描かれている。また、俳優の森崎ウィン氏による作中のセリフ「俺はガンダムで行く」も大きな話題となった。

(画像はTwitter「映画『レディ・プレイヤー1』公式(@ReadyPlayer1jp)」より)

 続編については2018年に「アーネスト・クライン氏が『ゲームウォーズ』の続編を執筆している」とCinema Blendなどの海外メディアが報じており、その存在はまことしやかに囁かれていた。今回、こうして噂の作品が日の目を浴びることになったことは非常に喜ばしいできごとだ。

 すでに通販サイト大手のAmazonではハードカバー版をはじめ、ペーパーバック版、Kindle(電子書籍)版、オーディオブック版の予約受付が始まっている。洋書を読める方で興味があれば、購入を検討してみてほしい。

 なお、日本語訳版の発売については執筆時点で未定となっている。こちらについては続報を待ちたい。

ライター/ヨシムネ

ライター
2019年11月加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。
コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。