山田杏奈、山口まゆがW主演を務める清水崇監督映画「恐怖の村」第2弾のタイトル、主演キャスト、海外版ビジュアルが解禁。山田と山口が撮影への意気込みを語った。

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2020年2月に公開され、コロナ禍にもかかわらず興収14億円超えという大ヒットを果たした清水監督作品「犬鳴村」。SNSで話題となり、高校生を中心に大勢が劇場に足を運び、動員数は110万人を突破した。

今回、それに続く「恐怖の村」第2弾として「樹海村(じゅかいむら)」が決定。物語の舞台は「絶対に行ってはいけない」「入ったら生きては出られない」とうわさされる富士の樹海。

富士の樹海は、今から約1100年以上前に富士山大噴火で流出した青木ヶ原溶岩流を覆っている広大な森で、約3000ヘクタールにもおよぶ樹海には、ツガ、ヒノキ、ハリモミなどが鬱蒼(うっそう)と生い茂り、“緑の魔境”と表現されている。

樹海の中には70個以上の溶岩洞穴があり、コウモリも生息。そんな樹海には、“コンパスが効かない迷いの森”“入ると何者かに襲われる”“さまざまな怨念を持ったヤバい村がある”といった、聞くだけでゾッとするようなさまざまな都市伝説が飛び交っている。

映画公式Twitterでも次なる村を募集していたが、「樹海村」は上位にランクイン。それだけ“ヤバい場所”として認知度の高い場所に挑むことになった。

本作の洋題は「SUICIDE FOREST VILLAGE」で、舞台となる樹海は海外の有名なYouTuberにより「世界で最も危ない名所」として世界中から注目を浴び、「SUICIDE FOREST」=「富士の樹海」と認知されるようになった場所。

海外でも有名な場所×世界的ホラーの巨匠・清水の作品に海外進出を見据え日本版ビジュアルに先駆け、今回は海外版ビジュアル3枚が解禁となった。

ビジュアルの1枚目は、日本の象徴でもある富士山が赤く染められているもの。真っ赤に染まった湖に赤の逆さ富士が映っており、その様子はまるで血を流したかのような不気味さが漂う。

2枚目は、草の上にいる1匹のテントウムシが描かれた1枚。ポスター上からぶら下がっている白い足からは、艶めかしさと不気味さを感じられる。

3枚目は、樹海の中に迷い込み、森の中から天を仰いだかのような構図になっており、よく見ると木々には鳥以外の恐ろしいモノがぶら下がっているようにも見えるビジュアルで、3枚のビジュアルからはジメジメとしたゆっくりと迫りくる恐怖を感じられる。

そして、今作のW主演に山田と山口が決定。山田は、今回の主演に「こういう話(ホラー映画)をやらせていただくのは初めてなので少し緊張していますが、良い意味でいつも通りできたらなと思ってます」と、初のホラー映画へ前向きな様子。

清水組2回目の参加となる山口は、「再び清水監督の作品に参加させていただけること、本当にうれしく思っています。精一杯努められるよう頑張ります」意気込みを語っている。

なお、本作の公開日はまだ決定していない。

山田杏奈コメント

私は全く心霊体験とかがないので、周りのそういう感覚がある方にお話を聞かせていただいたりとか、本を読んだりして準備しました。

普段ホラー作品自体もあまり見ていなかったのですが、最近は準備のためホラーばかり見てます(笑)。清水監督の作品はもちろん、おすすめしてもらい、「シックスセンス」や「降霊」など見ました。

こういう話をやらせていただくのは初めてなので少し緊張していますが、良い意味でいつも通りできたらなと思ってます。

■ 山口まゆコメント

私自身、本当にホラーが苦手で…小さいころレンタルビデオ屋のホラーコーナーに少し行っただけで、映画のパッケージが目に焼き付いて夜寝れなくなったりと。

でも、子役のときにエキストラとして初めて参加した映画作品が清水崇監督の「ラビットホラー」という作品だったので、こうしてまたお会いできたことにすごく驚き、何かご縁を勝手ながら感じております。

再び清水監督の作品に参加させていただけること、本当にうれしく思っています。精一杯努められるよう頑張ります。

撮影はこれからで緊張や不安もたくさんありますが、キャストやスタッフの皆さんと楽しく頑張れたら良いなと、今からとてもワクワクしています。完成を楽しみにしていただけますと幸いです。

清水崇監督コメント

犬鳴村」では、東映さんが好き勝手な宣伝で暴走してくれましたが、おかげで“まさかの”大ヒット(東映さん談)となり、多くの方々に見ていただけて光栄でした。

そしてまた…プロデューサーからの“よし次作れ! すぐ作れ!!”の追い立てに光栄&戸惑いながらも(苦笑)、自粛中の打合せ&執筆、リモートオーディションなどを経て、自信を持って取り組めるテーマの脚本、初々しく未来を感じさせるキャストが整いました。

「村」シリーズ第2弾と呼称されることになった次の題材は、富士の樹海…ともすれば、人の生活臭や歴史のない地で、前作のようなドラマや恐怖をどこまで追い求められるのか?

猛暑と新型コロナの余波への対策…かつてない新たな苦戦を強いられていますが、ヒットによるシリーズ化の悪しきルーティーンとならないよう、心して地獄巡りの撮影旅行へ出掛けてまいります。

目に見えない恐怖、それによって人が人をどう駆り立てるか?…奇しくも妙なリアリティーを孕んでしまった世界に対して、劇作の娯楽映画がどう立ち向かえるか?も見届けられればと思っています。 

■ 紀伊宗之プロデューサー コメント

いよいよクランクインします。「犬鳴村」に続き、憂鬱で緊張の毎日がまた始まります。

僕たちはたくさんの物語の中からマジでやばい樹海村を題材に選んだ。世界的にもチョー有名なこの森は、はたして神の森なのか? 呪いの森なのか? そして村はどこに?

スタッフ、キャストをはじめとする、関係者の無事を心から祈ります。ほんま心から。

■ 高橋大典プロデューサー コメント

「樹海村」は7月11日(土)クランクインを予定しています。コロナ禍での撮影になりますので、撮影を安全に行うために、感染予防対策のガイドラインを作成し、撮影に参加するすべての方の同意をいただいた上で進めています。

現場では準備段階から、さまざまなコロナ対策を実施しています。全スタッフ・キャストに、クランクアップまで計3回の抗体検査を実施し、毎日の検温結果と体調の報告を徹底していただいています。

また、打ち合わせや衣装合わせの際も必ずマスクやフェイスガードを着用する等、万全の対策で、これからの撮影に臨みます。

なにぶん初めてのことが多く、試行錯誤を繰り返している毎日ですが、無事作品が完成することを目指し、全力で挑んでまいります。

犬鳴村の村民代表コメント

次の舞台が、あの樹海と聞いてゾッとしています。なぜなら、村民旅行で出掛けた際に行方不明になったものが何人かいて、捜索願いを出していたので…。

帰ってこられた村民はちゃんと抗体検査を受けてますので、いつでも出演可能です!(ザテレビジョン

清水崇監督映画「恐怖の村」の第2弾のタイトルが「樹海村」に決定。山田杏奈、山口まゆがW主演を務める