
以前カラパイアお伝えした、1913年から1915年(大正2年~4年)に東京の人々を撮影した映像が、最新AI技術のニューラルネットワークを用い、カラー化、高画質化され、新たに公開された。
デジタルリマスターされた映像は、当時の東京で暮らす人々を鮮明によみがえらせている。
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[60 fps] Views of Tokyo, Japan, 1913-1915
古い時代のフィルム映像をデジタルリマスターすることで高画質化する試みは近年盛んにおこなわれている。
ニューラルネットワーク(脳の神経回路をモデル化した分散情報処理システム)を用い、経年劣化した画質やノイズを修正し、フレームレートを60fpsにすることで、古い映像にありがちなぎくしゃくした動きをスムーズにする。
更に顔認識機能でより鮮明に顔の表情がわかるようにし、カラー化させることで、映像をよみがえらせた。
好景気に沸いた大正時代
映像は、今からおよそ100年前、1913年から1915年(大正2年~4年)の日本の東京の人々の暮らしを映したものである。
その間となる1914年に第一次世界大戦が勃発し、日本も日英同盟を理由に参戦。ヨーロッパが戦場となったこの戦いで、日本とアメリカの両新興国家が物資の生産拠点として貿易を加速させた。
1915年より、日本経済は空前の好景気となり、大きく経済を発展させた。のちに「大正バブル」と呼ばれたそれは、1920年(大正9年)3月の戦後恐慌の発生までつづき、戦前の日本経済の大きな曲がり角となったという。
そんな活気に満ちた時代、政治・社会・文化の各方面における民本主義の発展、自由主義的な運動、風潮、思潮がもたらされた。
「民衆」という概念はこの頃に誕生したそうで、中小企業主や商店主といった旧中間層に加えて、都市におけるホワイトカラーなどの新中間層、そこに労働者が加わり民本主義。
その民衆たちが主役となって藩閥政権からの脱却をはかり、第一回普通選挙を実現させるに至る大正14年(1925年)までの政治的民主化の過程が「大正デモクラシー」である。
というか当時の男性はみんな帽子を被っていたようだね。うちの祖父も帽子を愛用していたのだけど、いつから日本の男性は帽子を被らなくなったんだろうね?
http://karapaia.com/archives/52292522.html
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— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日

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