数日前に米大統領選への出馬を表明した歌手カニエ・ウェスト(42)が、人工妊娠中絶に反対するツイートを投稿した。カニエは『Forbes』誌のインタビューで人工妊娠中絶に反対していることを語ったばかりだが、投稿が猛批判を浴びたことから急遽ツイートを削除。その後、自身の子供達の写真を立て続けに公開した。

『Forbes』誌が米時間8日、カニエ・ウェストへのインタビュー記事を公開した。その中で人工妊娠中絶について聞かれ「俺はプロライフ(pro-life)だ。聖書の言葉に従っている」と答えたカニエ。プロライフとは生命(Life)に賛成(Pro)することで、胎児が生きる権利を尊重し人工妊娠中絶合法化の反対派であることを示す。

さらにカニエは、女性の権利に基づき人工妊娠中絶手術や避妊薬処方、性病治療、性教育などのサービスを提供する医療サービスの非営利組織「プランド・ペアレンフッド(Planned Parenthood Federation of America、PPFA、全米家族計画連盟)」についても言及、「プランド・ペアレンフッドは悪魔の仕事をするため、白人至上主義者によって各都市に配置された組織だ」と語った。

ワクチン反対派であるカニエワクチンを「獣の印」と表現し、新型コロナウイルスワクチンについても「懐疑的だ」と持論を述べた。

そんなカニエが同日、自身のTwitterで「彼らの魂は生きる価値がある」と記して、Googleで検索したと見られる妊娠20週~24週の胎児のスクリーンショットを貼り付けた。しかしこのツイートが、猛批判を浴びることとなってしまった。

カニエの中絶コメントで、彼を支持するのをやめることにしたよ。」
「人工中絶に反対、ワクチンにも反対。選ばれるべき人物ではないね。」

こういった声が相次いだ後、問題の投稿をカニエは削除し、ノースちゃん(7)セイントくん(4)シカゴちゃん(2)サームくん(1)という4人の子供達の写真を立て続けに公開した。

『Daily Mail Online』では、「プランド・ペアレンフッド」でブラック・リーダーシップ&エンゲージメントの理事をするニア・マーティンロビンソンさんによる声明文を発表した。

「黒人女性は、自分自身の身体と妊娠について自由に決断できるのです。そして利用可能な最高の医療にアクセスできる価値があります。人工妊娠中絶が黒人の大量虐殺だと侮辱することは、攻撃的であり子供じみています。」

ちなみにカニエの妻キム・カーダシアン(39)は2017年、姉コートニー(41)や妹クロエ(36)とともに「プランド・ペアレンフッド」を訪問、キムは組織を支持すると発言していた。

画像は『Kim Kardashian West 2019年12月26日付Instagram「The West’s」、2020年6月21日付Instagram「Happy Fathers Day to the best dad!!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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